
3月5日より、両国武道館で開催されている『ストリートファイター6(スト6)』の世界大会のCAPCOM CUP 11(CC11)のTOP16のトーナメントが3月8日に開催されました。Day1~3まで行われたグループリーグで勝ち抜いた16名が世界チャンピオンを目指して競いあいます。トーナメントはダブルエリミネーション方式で行われます。グループリーグの1位抜けはウイナーズサイド、2位がルーザーズサイドから始まります。ウイナーズサイドで負ければ、ルーザーズサイドに移動し、ルーザーズサイドで敗北すれば、脱落となります。トーナメントに進出した16名は以下の通りです。

●ウイナーズサイド
Takamura選手
NoahTheProdigy選手
翔選手
Blaz選手
ふ~ど選手
LeShar選手
Jucyjoe選手
AngryBird選手
●ルーザーズサイド
Phenom選手
NL選手
ときど選手
Broski選手
menaRD選手
Xian選手
Xiaohai選手
Shuto選手
日本人選手同士の対戦も
ウイナーズサイドの1回戦はNoahTheProdigy選手、翔選手、LeShar選手、Jucyjoe選手が勝利し、2回戦へ。予選全勝で駆け抜けた最年少15歳のBlaz選手でしたが、翔JPの前に何もできず、ほぼ完封で敗北。ルーザーズサイドへ。LeShar選手とふ~ど選手のED対決はLeShar選手が勝ちました。
ルーザーズサイドの1回戦は、NL選手、ときど選手、Xian選手、Shuto選手が勝利。日本人選手はふたりとも無事1回戦を突破しました。ルーザーズ2回戦はウイナーズサイドから落ちてきたふ~ど選手がときど選手と対決。激戦の末、ときど選手が勝利しました。Blaz選手は翔選手に大敗した影響を残さず、Xianに逆三たてで勝利しました。Shuto選手は序盤、Takamura選手に攻め込まれますが、徐々にペースを取り戻し、逆転で勝利しました。

ウイナーズセミファイナルは翔選手対NoahTheProdigy選手。最初こそNoahTheProdigy選手のルークに押された翔選手でしたが、対空やインパクト返しなど、相手の攻め手を封じていきます。一度ダウンを奪うとそこから、ヴィーハト設置からシューティングモードでペースを握ります。結果、完勝で翔選手がウイナーズファイナルにコマを進め、3位位内を確定させました。もうひとつのウイナーズセミファイナルは、LeShar選手対Jucyjoe選手。こちらは先程の試合とは逆にJPをしっかり抑え込んだLeShar選手のEDが完勝します。ウイナーズファイナルで待ち構える翔選手もJP使いなので、幸先の良い勝利になったと言えます。
ルーザーズサイドに試合は移ります。AngryBird選手対ときど選手は、奇しくも同じチーム、REJECT同門対決です。しかも、使用キャラクターはケン同士で、ミラー対決です。予選からギリギリの戦いをしてきたときど選手ですが、AngryBird選手の前に倒れ、ここで脱落となりました。Takamura選手に勝利したShuto選手はウイナーズから落ちてきたBlaz選手と対戦。Blaz選手はリュウを選択するだけで、会場が沸き立つほど、観客を虜にしています。Shuto選手を倒すと、NoahTheProdigy選手のルークも倒し、ルーザーズセミファイナルに進出。もうひとりはAngryBird選手が勝ち上がりました。
翔選手がウイナーズファイナルに
ウイナーズファイナルはLeShar選手対翔選手。ふたりとも日本のリーガーですが、ディビジョンが違い、グランドファイナルでも対戦していないので、リーグでは未対戦です。ここは翔選手が勝利し、優勝まであと一歩となりました。

ルーザーズは、Blaz選手がルーザーズファイナルにあがり、LeShar選手と対戦します。両選手とも、翔選手に負けてルーザーズに来ているので、勝てば翔選手との再戦となります。Blaz選手は絶好調のリュウでLeShar選手すら倒し、翔選手への挑戦権を獲得しました。
優勝は翔選手
グランドファイナルは翔選手とBlaz選手の再戦です。勢いに乗るBlaz選手ですが、やはり翔選手を攻略しきれません。翔選手はリセットも許さず、CC11の優勝を手にしました。

最終結果
優勝 翔選手
準優勝 Blaz選手
3位 LeShar選手
4位 AngryBird選手
5位 Jucyjoe選手・NoahTheProdigy選手
7位 Shuto選手・ときど選手
©CAPCOM

eスポーツを精力的に取材するフリーライター。イベント取材を始め、法律問題、eスポーツマーケットなど、様々な切り口でeスポーツを取り上げる。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社刊)。@digiyas