【イベント×大会ならではの楽しみが盛り沢山!】京王eスポーツ祭り~夏の陣~ 現地レポート

【イベント×大会ならではの楽しみが盛り沢山!】京王eスポーツ祭り~夏の陣~ 現地レポート

2025年7月27日(日)に、東京たま未来メッセにて、「京王eスポーツ祭り~夏の陣~(以下、京王e祭り)」が開催されました。

多くの賑わいを見せた京王e祭り

京王e祭りは、『ポケモンユナイト(ポケユナ)』『ポケモン スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』『ポケモン トレーディングカードゲームポケット(ポケポケ)』『モンスターストライク スタジアム(モンスト)』『雀魂』『ストリートファイター6(スト6)』の6タイトルの対戦会が行われています。さらに『ポケユナ』と『ポケモンSV』『ポケポケ』『モンスト』『スト6』は大会も開催。

特に『スト6』は「GRAPHTカップ2025」の関東予選となっており、多くの猛者が参加していました。最近は単体タイトルでのeスポーツイベントや大会が多く、複合タイトルでのイベントは珍しいと言えます。特にジャンルが多岐に渡っているものは、地方のイベント以外ではあまりみられません。

複合タイトルのイベントは、eスポーツに慣れ親しんで貰うのが目的で、初心者やeスポーツを知らない人に向けられたものが多いですが、大会はどれもプロゲーマーやハイアマチュアの選手が参加するハイレベルな大会となっており、まさに“祭り”と言えるイベントでした。

東京たま未来メッセで開催されました
会場は超満員でした。すべてのタイトルで賑わっているのは、なかなかありません
『ストリートファイター6』部門の様子
『モンスト』部門の様子
『雀魂』部門の様子
『ポケポケ』部門ではコーリーさんが実況を行っていました

その他にも、UNIZONEが主催するドライビングシミュレーターの体験会、ドローンレースの体験会、京王電鉄マスコット”けい太くん”のミート&グリート、ステージイベントも開催しており、盛りだくさんのイベントとなっていました。

さらに6月20日に新宿京王モールにオープンしたばかりの”KEIO eSTATION”の出張所を展開し、GRAPHTが展開するゲーム関連グッズの販売や、eスポーツイベントで良く見かける靴下専門店のTabio、栄養調整食品のカロリーメイトが出店していました。

ドライビングコクピットでプレイができたUNIZONEコーナー
参加者はお菓子が貰える他、最速記録を出した人にはドローンのプレゼントもあったドローンコーナー
キャラメルコーンくんとけい太くんが定期的に会場に訪れていました
KEIO eSTATIONの出張所
Tabioブース
カロリーメイトブース。アンケートに回答するとカロリーメイトゼリーが貰えました
来場者アンケートに答えると抽選に参加できました。NintendoSwitch2やPlayStation 5など豪華景品が並んでおり、やらない選択肢はありませんでした!

ステージイベントも豪華です。篠原光キャスター、芦澤佳純さん、あばれる君、NOモーション。のお二人が登壇し、トークショーや運転シミュレーター対決を実施。
他にも各ブースの代表者が集まってのトークショウやGRAPHTカップのウイナーズファイナル、ルーザーズファイナル、グランドファイナルを行いました。

ステージイベントでは、鉄道員の制服を身に纏ったゲストが登壇し、トークショーやトレインシミュレーター対決を実施。篠原光キャスター(写真左)、芦澤佳純さん(写真中央)、あばれる君(写真右)

スト6の大会”GRAPHTカップ”を深ぼる

先述したとおり、本イベントは複数の大会を開催していましたが、今回は『スト6』のGRAPHTカップの様子をレポートしていきます。

GRAPHTカップは東京予選、大阪予選、オンライン予選に勝ち上がった8名が東京ゲームショウ(TGS)GRAPHTブース内にて開催される決勝大会に進出します。東京と大阪予選はオフラインで行われ、優勝者1名、準優勝者1名が、オンライン予選は2ブロックに分かれてそれぞれ優勝者1名と準優勝者1名がTGSの決勝大会への切符を手にします。決勝大会は、優勝者はウィナーズサイド、準優勝者はルーザーズサイドでの進出となるので、優勝者が大きく有利になります。

実況のアールさんとNOモーション。のおふたり
ストーム久保さんと立川選手も実況解説で参加

賞金総額1,150,000円と高額なことに加え、エントリー数に応じて最大上位4名にJeSU公認プロライセンス発行の推薦が行われます。今回の東京予選ではエントリー数が上限に達し、キャンセル待ちが出たほどで、大阪予選もオンライン予選も満員御礼で予約の受付を終了しています。
なので、おそらく4名分のライセンス発行は行われると思われます。ただ、プロ選手を除く上位4名となっていないので、その中にプロライセンス保持者が出てしまうと、その分のライセンス発行は減っていくのではないでしょうか。つまり、場合によってはひとりも新たにプロライセンスを獲得する人が出なくなってしまうかも知れません。

繰り広げられた熱戦を振り返ろう

ざっと出場選手を確認したところ、うんす選手・NISHIKIN選手・しみそ選手・工藤選手・稲葉選手が出場していました。

強豪ひしめきあう中でトップ8まで進出したのは、ウィナーズサイドでコサク選手・NISHIKIN選手・ジョジョ太郎選手・工藤選手、ルーザーズサイドでうんす選手・すりーぷいえすはっぴー選手・ゆかりさん選手・稲葉選手の8名。ちょうどプロライセンス保持者が4名、非保持者が4名となりました。

ここで注目となったのはジョジョ太郎選手。ウィナーズサイドでプロゲーマーの工藤選手とNISHIKIN選手を倒し、グランドファイナルに進出します。ここでTGSへの進出は確定ですが、ライセンスを獲得するには優勝して終わりたいところです。

ルーザーズサイドを勝ち上がったのは、NISHIKIN選手。ルーザーズ準々決勝以降はコサク選手以外がプロゲーマーです。そこからNISHIKIN選手が勝ち上がり、グランドファイナルへ進出します。NISHIKIN選手はウイナーズファイナルでジョジョ太郎選手に負けているので、分が悪いかと思われましたが、2-1で勝利し、リセットに成功します。さらにリセットの勢いのまま連勝し、グランドファイナルリセットでも勝利し、優勝を決めました。

ジョジョ太郎選手は惜しくも準優勝となりましたが、TGSの決勝大会への参加権は獲得しているので、まだプロライセンス獲得への道は残されています。NISHIKIN選手は第1回東京メトロカップで準優勝、第4回東京メトロカップ デュオ部門で4位と鉄道関連の大会で好成績を残しています。今回もGRAPHTカップとなっていますが、京王eスポーツ祭りのひとつと言えるので、まさに鉄道大会に強いと言えるでしょう。

グランドファイナルはNISHIKIN選手(写真左)とジョジョ太郎選手(写真右)の対決に
TGS本戦への出場権を獲得したジョジョ太郎選手(写真左)とNISHIKIN選手(写真右)

他の大会の優勝者は以下の通りです。

  • ポケモンユナイト部門
    Bブロックチーム12(みらい選手、Aosannnnn選手、Kachopi選手、Flow_taa選手、なお選手)
  • ポケモンSV部門
    ナーク選手
  • モンスト部門
    もくろみ飼育界隈(しゆー選手、ぽんぽん選手、アンネ選手)

京王e祭りならではの楽しみが盛りだくさん

大会中はステージイベントや実況解説の合間などに、篠原光キャスターやアールさんなどが足を運んでいました。ファンと写真撮影をしたり、雑談をしたりと、交流していました。プロゲーマーも気さくにファン対応していたので、大会参加以上の楽しみもあったイベントでした。

篠原光キャスター
『スト6』のじゃじぃ選手
『モンスト』のななか選手
『ポケモンユナイト』のObuyan選手

eスポーツを精力的に取材するフリーライター。イベント取材を始め、法律問題、eスポーツマーケットなど、様々な切り口でeスポーツを取り上げる。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社刊)。@digiyas

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