【SFL2025】本節終了! 結果や注目シーンと共に2025シーズンを振り返ろう

【SFL2025】本節終了! 結果や注目シーンと共に2025シーズンを振り返ろう

11月25日にDivision F 第10節が終了し、2025シーズンのストリートファイターリーグ:Pro-JP(SFL)の本節が終了しました。

Division SはGood 8 Squad(G8S)が1位となり、以下、2位が名古屋NTPOJA(NTPOJA)、3位がCrazy Raccoon(CR)、4位がCAG OSAKA(CAG)、5位がVictrix FAV gaming(FAV)、6位がSaisuhkan Sol 熊本(SS熊本)でした。
Division FはREJECT(RC)が1位、2位は広島Team iXA(iXA)、3位がZETA DIVISION Geekly(ZETA)、4位がDetonatioN FocusMe(DFM)、5位がVARREL(VR)、6位がFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)でした。

それぞれのディビジョンの上位3チームがプレイオフに進出します。プレイオフは本節2位と3位が対戦し、勝利したチームが1位と対戦する変則トーナメントで行われます。優勝したチームはグランドファイナルに進出し、日本一位のチームを決定します。また、日本一になるとSFL World Championshipへの出場権が得られます。

プレイオフとは?

プレイオフは、本節とレギュレーションが変わり、70ポイントに先に到達したチームが勝利となります。本節と同様に先鋒・中堅・大将の3on3での対戦を1巡とし、どちらかのチームが70ポイント獲得するまで、2巡、3巡と繰り返されます。先鋒・中堅は勝利すると10ポイント、大将は20ポイント獲得できます。同点にとっても延長戦はなく、次の巡目に移行します。巡目が移行すると、ホームとアウェイが交代します。今シーズンからの新ルールとして、ホームとアウェイのどちらも終了する2巡目大将戦までに、4人のメンバーをすべて出場しなくてはなりません。3巡目、4巡目も同様です。

本節・後半戦を振り返る

さて、本節の後半戦を振り返ってみます。まずはDivision Sから。

Division Sは前半戦終了時点で1位G8S、2位CR、3位NTPOJAとなっており、プレイオフ進出となる3チームは前半戦の上位チームのままでした。ただ、2位と3位が入れ替わっており、NTPOJAが2位につけました。プレイオフの試合数としては変わらない結果ではありますが、ホームとアウェイの順番が変わってくるので、影響はあると思われます。ポイント獲得数も前半戦と比較するとG8Sが140→300(+160)、NTPOJAが120→260(+140)、CRが130→220(+90)でした。G8Sの安定感とNTPOJAの追い上げ、CRの失速がみてとれます。

G8Sの強みはなんと言っても4人全員がポイントをしっかり稼いでいる弱点の無さです。新人ながらエース級の活躍したさはら選手の120ポイント、それに次ぐガチくん選手の90ポイントが見事に光ります。ぷげら選手の50ポイント、カワノ選手の40ポイントはそれに比べると見劣りますが、十分にチームに貢献できていると言えます。

NTPOJAはリーダーKEI.B選手の活躍です。ホームもアウェイもどちらも70ポイントを稼ぐ140ポイントで両ディビジョンを通じてのポイント獲得数1位でチームを牽引しました。Seiya選手、もっちー選手、大谷選手もしっかりとポイントを稼いでいましたが、それでも2位と言う順位はKEI.B選手の力によるところが大きいと言えます。

CRも4人全員がまんべんなく活躍した印象。全員がエース級と言える布陣ではありますが、逆に言うと、絶対的エースが不在とも言えました。特に後半戦はまんべんなく負けたと言う印象も持ちました。

4~6はすべて同じポイントで並んでおり、獲得バトル数によって順位がきまりました。それでに実力が拮抗していたと言えます。
CAGはかなり善戦しました。特にストリーマーからプロ転向した新人の高木選手の活躍は今シーズンのSFLを盛り上げた立役者のひとりと言えるでしょう。後半戦はえいた選手も調子を上げ、4位との差の30ポイントを追いついきました。

FAVは昨年期待されながらも力を発揮できなかったりゅうきち選手が活躍。sako選手、もけ選手、藤村選手が実力を発揮しきれなかった印象でした

SS熊本はまちゃぼー選手とネモ選手が思った以上に勝ち星に恵まれませんでした。試合内容や個人戦での戦いを見る限りではもっと勝っても良い印象でしたが、惜敗が続き、結果として、最下位と言う順位に。

後半戦で入れ替わりが何度かありましたが、プレイオフに係わる上位3チームと下位3チームの入れ替わりはありませんでした

Division Fは後半戦でかなり順位が動きました。前半戦同点で2位だったRCは前半と同じポイントである150ポイントを稼ぎ、1位を取り返しました。iXAはRCに10ポイント及ばず逆転で2位となりました。そして、前半戦で3位につけていたDFMは4位に後退し、代わってZETAが3位に入りました。ポイントの比較としては、RCが150→300(+150)、iXA150→290(+140)、ZETA90→210(+120)でした。RCとiXAは前後半での振れ幅は少なく、ZETAが急追した印象です。

RCは、今年もなんだかんだ言ってLeShar選手の安定感が見事で、それに続くふ~ど選手の活躍もありました。ウメハラ選手の第9節にして初勝利し、チームを鼓舞しています。

iXAはあでりい選手が八面六臂の活躍でチームを牽引しました。ひびき選手やあきら選手も安定感があり、コンスタントにポイントを稼いでいます。ACQUA選手はそもそも出番が少なめでしたが、出場した時はきっちりと仕事をしていました。

ZETAは、翔選手の休場、脱退によりオーダーを3人で回さないとならないという大きなハンデを背負っており、前半戦は苦戦しました。後半戦はヤマグチ選手が延長戦で待ち構えている状態となりました。結果として出番はありませんでしたが、相手チームはヤマグチ選手の対策を強いられ、抑止力としては十分に力を発揮しました。前半戦を大きく上回るポイントを稼ぎ、逆転で3位に入り、プレイオフ進出を果たしています。

DFMは前半終了時で110ポイントを稼ぎ、3位に位置づけていましたが、後半戦はまさかの大失速。60ポイントを稼ぐに止まり、4位に転落してしまいました。IBSG戦以外は勝利することができず、大きく負け越しています。前半戦篩わなかったGO1選手が後半戦はポイントを稼ぎましたが、逆に他の3選手が勝ちきれませんでした。

VARRELは後半戦の巻き返しを期待していましたが、DFMと同様に後半戦は60ポイントに止まり、逆に上位と差がつく結果に。

IBSGは後半戦に上り調子となりましたが、前半戦で稼いだポイントが少なく、そのまま最下位に。ヤナイ選手や鶏めし選手は、試合内容が良かったんですが、勝ちきれない試合が多く、ポイントに繋がらなかった印象です。

後半戦はRCとiXA、DFMとZETAの入れ替わりが1度あったあと、順位は変わりませんでした

これでSFL 2025シーズンの本節は終了しました。これからプレイオフやグランドファイナル、ワールドチャンピオンシップが残っており、まだまだシーズンは終わりませんが、とりあえず一区切りです。

eスポーツを精力的に取材するフリーライター。イベント取材を始め、法律問題、eスポーツマーケットなど、様々な切り口でeスポーツを取り上げる。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社刊)。@digiyas

SCROLL TOP