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2日間にわたる激闘で熱気に包まれた、名古屋オフライン「VCJ 2024 Split 1」をレポート

VALORANT

2024年3月30日から31日にかけて、愛知県のポートメッセなごやにて、『VALORANT』の国内リーグ「VALORANT Challengers Japan 2024 Split 1」(以下、VCJ 2024 Split 1)のPlayoff Finalsが開催されました。

Playoff Finalsでは、Day1のロワーファイナルで「FENNEL」と「Sengoku Gaming」が対戦。Day2のグランドファイナルでは、ロワーファイナルを勝ち抜いた「FENNEL」と「REJECT」が対戦し、3度のオーバータイムに突入する大激戦の末、マップカウント3-2で「FENNEL」が優勝を手にしました。熱気に包まれた2日間の会場の模様をお届けします。

昨年の大阪開催に続き、名古屋に多くのファンが集結

国内リーグのVCJでは、昨年から地方でのオフライン大会を開催しており、2023年はSplit 1とSplit 2ともに大阪にて行われました。今年の「VCJ 2024 Split 1」は、初となる名古屋で開催。地元のファンはもちろんのこと、遠方からも多くのファンが会場のポートメッセなごやに駆けつけました。

「VCJ 2024 Split 1」のPlayoffには、「FENNEL」、「REJECT」、「Sengoku Gaming」、「NORTHEPTION」、「VARREL」、「MURASH GAMING」の6チームが進出。このうち上位3チームの「FENNEL」、「REJECT」、「Sengoku Gaming」がオフラインで行われるPlayoff Finalsに出場し、Day1のロワーファイナルとDay2のグランドファイナルを、ともにBo5で戦いました。

なお、本大会では応援サポーターにVTuberグループ「ぶいすぽっ!」が就任。来場者特典の配布や限定デザイン応援ボード、メンバーによる場内アナウンスなどで会場を盛り上げました。そのほか、新幹線での来場者はEXサービス利用票を提示すると大会デザインのポストカードがもらえるといった、協賛のJR東海による地方開催ならではのキャンペーンもありました。

「VCJ 2024 Split 1」Playoffのトーナメント結果
全国各地からたくさんのファンが応援のため名古屋に駆けつけた
ステージを囲むように設けられた客席から、出場チームに大きな歓声が送られた
会場後方に設けられた、さまざまなブースが並ぶコミュニティエリア
出場3チームの選手写真が並ぶフォトパネルで、記念写真をパシャリ
ハイクオリティなエージェントのコスプレで参加するファンの姿も
応援サポーター「ぶいすぽっ!」のメンバー6人が並ぶフォトパネル
「ぶいすぽっ!」の入場特典ミニクリアファイルと、JR東海のキャンペーンでもらえたポストカード

オフラインを存分に楽しむ、充実のコミュニティエリア

会場後方に設けられたコミュニティエリアには、オフラインならではのさまざまなブースが展開されました。応援ボードの記入エリアでメッセージやイラストを書き込み、キッチンカーでフードや飲み物を買えば、観戦の準備は万端。キャスター席やウォッチパーティブースの前で、立ち見で試合を楽しむこともできます。

協賛企業によるブースも出展されており、ふもっふのおみせやZOWIEのブースでは、気になる最新デバイスを試遊することができました。さらに、試合インターバル中のコンテンツもあり、Day1のZOWIEブースではゲストを招いた会場内限定トークショーが行われ、多くのファンがつめかけていました。

応援ボードの記入エリアでは、ファンがさまざまな応援メッセージを書き込む
配信でも映っていたとおり、ファンによる力作の応援ボードが多く見られた
通常の応援ボードのほかに用意された、「ぶいすぽっ!」限定デザイン応援ボード
キッチンカーが並ぶ一角もあり、フードや飲み物を買うこともできた
キャスターやストリーマーが集結するウォッチパーティブースでも観戦が楽しめた
試合中、目の前で実況解説する姿を見ることができたキャスター席
キーボードやマウス、マウスパッドなど多くのデバイスを試せたふもっふのおみせブース
Day1のZOWIEブースでは、XQQさんと鈴木ノリアキさんの会場内限定トークショーが行われた

長蛇の列をつくり、盛り上がりを見せたチームブース

コミュニティエリアのなかでも、特に盛り上がりを見せていたのはチームブース。Split 1 Main Stage に出場したチームから、「FENNEL」、「IGZIST」、「NORTHEPTION」、「REJECT」、「SCARZ」、「Sengoku Gaming」、「VARREL」がチームブースを出展していました。

どのチームブースもこだわりの装飾でファンを迎え、さまざまなバリエーションのチームグッズを販売。さらには、所属選手やストリーマーとのミート&グリートなども実施され、一緒に写真を撮ったりサインをもらったりできる絶好のチャンスとなっていました。

なかでも、目を引いたのは「FENNEL」のチームブース。「FENNEL」はアパレルグッズの展開に力を入れているチームで、デザイン性の高いアパレルとチーム人気の高さが相まって、長蛇の列ができていました。

Day1のコミュニティエリアで、長蛇の列が目を引いた「FENNEL」のチームブース
アパレルショップのようなレイアウトのブースに、「FENNEL」のチームグッズが並ぶ
アパレルに力を入れる「FENNEL」のグッズは、日常使いもしやすいデザイン性の高さが特徴
アパレルブランド「DIESEL」とのコラボ商品もDay1の早い段階で一部売り切れに
のぼりを始めとする装飾で存在感をアピールしていた「REJECT」ブース
キーホルダーや特賞などが入った「REJECT」ガチャの販売も行われた
「Sengoku Gaming」ブースで、1日店長を務めたArt選手(現在はコーチ就任を発表)
「VARREL」ブースで、グッズを購入したファンと2ショットを撮るxnfri選手

5マップの激戦を制し、「FENNEL」がグランドファイナルへ

Day1のロワーファイナルでは、Day2のグランドファイナル進出をかけて戦います。ひと足先にオフライン出場を決めた「FENNEL」に対し、「VARREL」や「NORTHEPTION」を倒して勝ち進んできた「Sengoku Gaming」が挑む対戦カードとなりました。

試合はマップ1のブリーズからオーバータイムにもつれ込む激戦を迎え、これを「Sengoku Gaming」が制します。マップ2でも接戦となるなか「FENNEL」が取り返し、再びオーバータイムに突入したマップ3も「FENNEL」が連取したことで、先に勝利に王手をかけました。

マップ4のバインドでは、「Sengoku Gaming」が大きくリード。マッチポイントを取られた苦しい状況のなか、「FENNEL」Xdll選手が1vs5クラッチでのエースという驚異のプレイを披露し、客席からは割れんばかりの大歓声が巻き起こります。しかしながら、巻き返すにはラウンド差が大きく、「Sengoku Gaming」がマップ4を制しました。

最終マップでは、前半「Sengoku Gaming」がリードしますが、追い上げを見せた「FENNEL」が勝ち切り、グランドファイナル進出を決めました。熱戦が続いたこの日の試合で、特に目覚ましいパフォーマンスを発揮していたのはXdll選手。何度もクラッチを成功させ、5マップ中4マップでMVPを獲得するなど、チームを勝利に導く活躍を見せました。

大きな歓声で迎えられ、「Sengoku Gaming」と「FENNEL」の2チームが入場
「FENNEL」CLZ選手、Xdll選手、GON選手、SyouTa選手、Derialy選手
「Sengoku Gaming」Jinboong選手、Gwangboong選手、misaya選手、nobita選手、gatorada選手
試合直前、ステージで円陣を組む「Sengoku Gaming」の選手たち
客席からもラウンドごとにグータッチを交わす選手たちの姿が見られた
驚異の1vs5クラッチエースを披露し、会場を大きく沸かせた「FENNEL」Xdll選手

■Day1(ロワーファイナル)試合結果

FENNEL [3-2] Sengoku Gaming

マップ1:13-15(ブリーズ)
マップ2:13-11(ロータス)
マップ3:14-12(アセント)
マップ4:7-13(バインド)
マップ5:13-9(スプリット)

2日間にわたる壮絶な戦いを勝ち抜き、「FENNEL」が優勝

Day2のグランドファイナルでは、ロワーファイナルを勝ち抜いた「FENNEL」を「REJECT」が待ち受けます。ここまでの戦いでは2度、「REJECT」が2-0で勝利している対戦カード。しかし、「REJECT」はAkame選手とmuto選手以外の3人は初めてのオフラインで、オフライン慣れしている「FENNEL」の方が経験値では上回っていました。

いよいよ試合が始まると、この日もマップ1からオーバータイムにもつれ込む熱戦がくり広げられます。マップ2のサンセットでは「FENNEL」が圧倒するも、マップ3とマップ4では再びオーバータイムに突入。特にマップ4のブリーズでは、18-20まで続く大接戦となりました。

Day1からタフな試合を戦い続けている「FENNEL」にとっては、体力的に厳しい状況かと思われましたが、SyouTa選手を筆頭に、最終マップでも驚くべき集中力を発揮。「FENNEL」は最終マップのアイスボックスを13-9で勝ち切り、「VCJ 2024 Split 1」の優勝を手にしました。なお、「FENNEL」は昨年の「VCJ 2023 Split 1」でも優勝を果たしており、これが2度目の国内優勝となります。

「FENNEL」は2日間にわたって、トータルで10マップを戦い、うち5マップがオーバータイムで決着。総ラウンド数は、合わせて256ラウンドにものぼります。大会終了後、「FENNEL」はプレスカンファレンスに出席。8時間もの激闘を終えた後にもかかわらず、インタビューに丁寧に受け答えしていました。「FENNEL」の試合後インタビューの内容は、下記の記事をご覧ください。

応援ボードを掲げながら、ステージに向けて精一杯の声援を送るファンたち
「REJECT」Akame選手、GangPin選手、Hals選手、muto選手、BRIAN選手
「REJECT」は惜しくも優勝を逃し、試合後にステージ上でAkame選手が悔し涙を見せる場面もあった
最終マップを勝ち切り、ステージ上で抱き合う「FENNEL」の選手たち
一人ずつ受け取った「VCJ 2024 Split 1」優勝の盾を掲げる「FENNEL」

■Day2(グランドファイナル)試合結果

FENNEL  [3-2] REJECT

マップ1:16-18(バインド)
マップ2:13-3(サンセット)
マップ3:14-12(ロータス)
マップ4:18-20(ブリーズ)
マップ5:13-9(アイスボックス)

「VCJ 2024 Split 2」Playoff Finalsは、東京・有明にて開催

Day2のエンディングでは、続く「VCJ 2024 Split 2」のPlayoff Finalsを、7月27日~28日に東京の有明GYM-EXにて開催することを発表。さらには、インターナショナルリーグ「VCT Pacific」への出場権をかけた国際大会「VCT Ascension Pacific」が、今年は東京にて開催されることも発表されました。

「VCJ 2024 Split 2」は、5月3日より始まるAdvance Stageからスタート。Advance Stageでは、Split 1 Main Stageの下位チームとPremierから勝ち上がってきた上位チームが、Split 2 Main Stageの出場権をかけて戦います。また、Split 1の上位チームである「FENNEL」、「REJECT」、「Sengoku Gaming」、「NORTHEPTION」には、Split 2 Main Stageへのシード権が与えられています。

「VCT Ascension Pacific」出場への1枠をかけて争う「VCJ 2024 Split 2」は、国際大会の舞台を目指す各チームにとって譲れない戦い。はたしてどのチームが優勝に輝くのか。再び激戦を迎えるであろう「VCJ 2024 Split 2」も見逃せません。

エンディングで「VCJ 2024 Split 2」Playoff Finalsの情報が発表された

■「VCJ 2024 Split 2」開催スケジュール

・Advance Stage:5月3日~5月8日 ※7日~8日のみ配信あり
・Main Stage:5月20日~6月28日
・Playoff:7月10日~11日
・Playoff Finals:7月27日~28日(東京・有明GYM-EX)

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