【SFL:Pro-JP 2025】SFL開幕前に新ルールとチームのロースターをチェック

【SFL:Pro-JP 2025】SFL開幕前に新ルールとチームのロースターをチェック

8月29日よりストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025(SFL)がいよいよ開幕します。今年も昨年と同様にDivision SとDivision Fのふたつのディビジョンに分かれ、それぞれのディビジョンで総当たり戦を2回ずつ行う本節が開催されます。本節終了時にそれぞれのディビジョンの上位3チームがプレイオフを行い、ディビジョンの優勝チームを決定。さらにグランドファイナルとしてディビジョン優勝チームが対戦し、SFLJPの優勝チームが確定します。SFLJPの優勝チームはCAPCOM CUP12内で行われるWorld Championshipへ出場し、北米のSFLUS、欧州のSFLEUと世界一の座が争われます。

SFL概要

  • 開幕日:2025年8月29日(金)18:40~(Division S)、9月2日(火)18:40~(Division F)
  • 構成:12チームがDivision SとDivision Fに分かれて総当たり戦2周
  • プレイオフ:各Division上位3チームが進出
  • グランドファイナル:両Division優勝チームが進出
  • World Championship:グランドファイナル優勝チームが出場

2025シーズンの大きな変換点と言えば、ルールの変更。ホーム&アウェイ方式や3on3のチーム戦という基本ルールは変わりませんが、延長戦に入った場合のルールが大きく変更されました。これまでの延長戦は出場選手がチームの4人全員から選択することができましたが、2025シーズンからはリザーブとして出場していなかった選手しか出られません。しかも、病欠の場合、代理を立てることもできず、敗北が決まります。さらに延長戦はBO1で5ポイントとなっていましたが、2025シーズンでは先鋒・中堅戦と同じくBO3の10ポイントとなり、これまでよりも延長戦での勝敗が大きく影響しそうな気配です。アウェイ側は一気に延長戦までのメンバーを発表することとなり、ホーム側はより対策しやすくなったとも言えます。このルール変更がどれだけ影響してくるか楽しみです。

SFLのディビジョン分けは、プロ野球のセ・パの両リーグのように固定されているわけではなく、2024シーズンの結果によって振り分け直されています。今年のディビジョン分けは以下の通りです

Division S

  • Victrix FAV gaming(FAV)/sako・藤村・もけ・りゅうきち
  • Crazy Raccoon(CR)/どぐら・Shuto・かずのこ・ボンちゃん
  • Good 8 Squad(G8S)/ガチくん・カワノ・ぷげら・さはら
  • Saishunkan Sol 熊本(SS熊本)/ネモ・まちゃぼー・cosa・こばやん
  • CAG OSAKA(CAG)/フェンリっち・えいた・うりょ・高木
  • 名古屋NTPOJA(NTPOJA)/KEI.B・Seiya・大谷・もっちー

DivisionF

  • VARREL(VR)/マゴ・水派・YHC-餅・ts
  • ZETA DIVISION Geekly(ZETA)/ももち・翔・ひぐち・ひかる
  • DetonetioN FocusMe(DFM)/板橋ザンギエフ・GO1・ナウマン・竹内ジョン
  • 広島 TEAM iXA(iXA)/ACQUA・ひびき・あきら・あでりぃ
  • FUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)/ヤナイ・ジョニィ・鶏めし・2BASSA
  • REJECT(RC)/ときど・LeShar・ふ~ど・ウメハラ

Division Sの各チームのポイント

G8S:世界王者。さはら選手加入で純正化&戦力強化

まずは2024シーズンで世界一となったG8S。レギュラーメンバー3人にひとりのゲストプレイヤーと言うのがチームのスタイルでしたが、2025シーズンは若手のさはら選手をチームメンバーに加え、純正チームとして参加します。メンバーの出入りが少ない分、チーム力が高く、新メンバーのさはら選手は2025年は海外を中心に活躍し好成績を残しているので、さらに強力な布陣と言えます。

CR:唯一メンバー変更なし。安定感抜群

次に2024シーズンはDivision Fで出場し惜しくもRCに負けて2位となったCR。2025シーズンでは全チーム通じて唯一チームメンバーが変更されていないチームです。それだけチームが安定しており、2025シーズンの活躍も期待できる証拠と言えます。Shuto選手とボンちゃん選手は海外での活躍もあり、SFLでも力を発揮しそうな感じです。

SS熊本:ネモ選手以外総入れ替え。ザンギ使いのこばやん選手に注目

打って変わって大幅にチーム編成を動かしてきたのがSS熊本。チームリーダーであるネモ選手以外はすべて新規加入もしくは復帰組となっています。注目はこばやん選手。日本人選手屈指のザンギエフ使いで、スタンダードキャラを使うまちゃぼー選手とcosa選手とバランスが良さそうに見えます。cosa選手はIBSGとの連携で参加した2023シーズン以来のSS熊本復帰。ネモ選手に次いでSS熊本を知る選手として、ネモ選手と一緒にチームをまとめていく役割も果たしてくれそうです。

CAG:ストリーマーからプロ転向の高木選手が話題

CAGの最大の注目点と言えば、ストリーマーからプロゲーマーに転向した高木選手。プロゲーマーからストリーマーへの転向は良く見ますが、その逆はほぼ見られません。現時点ではその実力は未知数ですが、プロゲーマー専業となり、若さによる伸び代を発揮すれば十分にチームに貢献できる可能性はあります。どぐら選手、GO1選手と2年連続でリーダーが移籍してしまっており、チームカラーが出しにくい状態。フェンリっち選手がCAGの新たな顔としてチーム作りができるか期待。あと、えいた選手の場の雰囲気作りでチームの士気が大きく上がりそうな感じ。

NTPOJA:春麗使いのSeiya選手が加入。もっちー選手の覚醒に期待

NTPOJAはメンバー変更がひとり。新加入のSeiya選手は不知火舞に移行する人が多い中、最後まで春麗を使い続けたラスト春麗の異名を持つプレイヤー。もっちー選手は他タイトルの世界一プレイヤーとして鳴り物入りで参入しましたが、2024シーズンは実力を発揮できず、成績は残せませんでした。2025シーズンはSFLにも『スト6』にも慣れ、実力通りの力を発揮してくれそうです。

FAV:再建期。藤村・もけ選手の加入で復活なるか

FAVは2023シーズンの日本一から一気にDivision Fの最下位に転落。チームの主力であるボンちゃん選手とときど選手の脱退が大きな要因で、2025シーズンはチーム編成から立て直しを図っています。VRのエースであったもけ選手、忍ism Gaming(忍ism)の実力者である藤村選手が新たに加入。そして、昨年は勝ち星に恵まれなかったりゅうきち選手も2年目となる2025シーズンは実力通りの結果が残せそうです。個人戦ではEVO Japan2位など相変わらず好成績を残しています。

Division Fの各チームのポイント

RC:ときど&ウメハラの夢のタッグ。LeShar選手も復調

2025シーズンではグランドファイナルで惜しくもG8Sに敗北したRCがやはり注目株です。ときど選手、LeShar選手の2大巨頭に加え、ふ~ど選手とウメハラ選手のレジェンド級の選手が2名加盟します。実力はもちろんのこと、ときど選手とウメハラ選手が同じチームであることだけで、古のファンは感涙ものです。LeShar選手はグランドファイナルでカワノ選手に攻略されて、しばらくスランプに陥りましたが、CPTが開始してからは復活。CPT2025のCombo BreakerとCEOにプレミア大会2連続優勝と言う快挙を成し遂げています。また、ESPORTS WORLD CUPでは、TOP16でカワノ選手と対戦し、SFLグランドファイナルのリベンジを果たしています。今年もLeShar選手旋風で吹き荒れそうです。

IBSG:ヤナイ選手中心の新体制。鶏めし選手のザンギ投入なるか

2025シーズンのDivision Sで2位となったIBSG。しかし、ヤナイ選手以外がすべて抜けるという自体に。特にリーダーでエースだった翔選手の脱退は、誰が見ても痛手と言えます。新リーダーヤナイ選手の元に集まったのは、東北に縁のある面々。その中でも注目なのは鶏めし選手。ダルシムという独特なキャラクターを使用しながら、TOPANGA Championshipで2位、EVOで9位、EWCでも9位の好成績を残しています。前シーズンまでは相性の悪いキャラクターがいる所為で、アウェイで出しにくいキャラクターでしたが、不特定多数と対戦するトーナメントでの結果を見ると、アウェイでも自身を持って出していけそうです。また、前シーズンが終わってから練習していると言いつつもまだ公式大会では出てきていないザンギエフを出すかどうかも注目。ダルシムが苦手とするキャラクターのほとんどを得意とするザンギエフの存在がよりアウェイでの出場の意義を見せてくれそうです。

iXA:ひかる選手の穴を埋める若手2名が加入。キャラ選択が安定型に

広島 TEAM iXAは昨年チームを牽引してきた若きエースひかる選手の移籍がかなりの痛手となっています。その補填を任されたのが、RCからレンタル移籍しているあきら選手と新加入の若きプレイヤーあでりぃ選手。これまでピーキーなレアキャラ揃いのイメージが強かったiXAでしたが、蓋を開いてみれば、JP/ブランカ、キャミィ、EDと使用率の高いキャラクターが揃っています。これが吉と出るか凶と出るか。

ZETA:翔・ひぐち・ひかる+ももちの銀河系最強軍団。優勝候補筆頭

SFL12チーム全体を見ても一番の注目チームと言えるのがZETAです。忍ismから事業継承した形で2025シーズンから新加入したチームです。忍ismが母体となっていますが、SFL2025シーズンで出場するのはももち選手のみ。残りの3人は2024シーズンではエースとして活躍した選手が勢揃いとなっています。IBSGからは翔選手、SS熊本からはひぐち選手、iXAからはひかる選手です。まさに銀河系最強軍団と言える布陣で参入1年目から優勝候補と言えます。また、SFLには参加していませんが、チームにはヤマグチ選手もおり、練習やアドバイス、攻略など、より対応しやすい環境にあります。

VARREL:YHC-餅選手加入でダルシム対策困難に

VARRELは2024シーズンまでは純正チームとして活動していましたが、もけ選手が移籍し、だいこく選手がチームスタッフになったため、二枠空くことに。そこにFAVで活躍したts選手と鶏めし選手と双璧をなすダルシム使いのYHC-餅選手が加入。特に注目なのはYHC-餅選手。鶏めし選手と同様に好調を維持しており、EWCでは鶏めし選手を上回る5位の好成績を残しています。YHC-餅選手もアウェイで出ても対応できるだけのポテンシャルを秘めています。また、鶏めし選手とYHC-餅選手が同じディビジョンとなったことで、他のDivision Fのチームがダルシム対策を取りにくくなったと言うのも追い風です。

DFM:GO1選手加入で純正化。春麗でチーム補完

最後はDFMです。ここ数年はコアメンバーの3人に助っ人ひとりが毎年変わるというパターンでしたが、2025シーズンはCAGのリーダーでエースだったGO1選手が加入。しかも、チーム自体に加入しており、純正チームとして活動します。GO1選手は『餓狼伝説 City of the Wolves(CotW)』と二足のわらじで活動していますが、練度が分散するどころか、相乗効果でどちらも調子が良くなっています。『餓狼伝説CotW』はCombo BreakerとEVOとEWCで優勝、『スト6』はCombo Breakerで7位、EWCで5位と、どちらも高い成績を残しています。DFMとしてもGO1選手が使う春麗は他のメンバーと被りもなく、足りない部分を補填できると言えます。GO1選手が加わったことで、チーム力が底上げされた印象です。

これまでの戦績から戦力をみると、Division SもDivision Fもどちらも2強のイメージがありますが、そのほかの4チームとそれほど大きく戦力に差があるとは感じられません。特にSFLの歴史を振り返ってみても、勢いのあるチームや覚醒した選手がいるチームが勝ち進むケースもあり、単純な戦力だけで強さは測れないと言えるでしょう。

スケジュールによって間が空く場合もありますが、基本的に毎週火曜日と金曜日はSFLの配信がある日です。他の予定を入れず、ライブ配信を観るか、推しのチームもしくは提携している飲食店のパブリックビューイングに訪れるようにしましょう。

配信

YouTube:Capcom Fighters JP

Twitch:capcomfighters_jp

eスポーツを精力的に取材するフリーライター。イベント取材を始め、法律問題、eスポーツマーケットなど、様々な切り口でeスポーツを取り上げる。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社刊)。@digiyas

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