【CPT WW・現地レポート】日本大会地域決勝でCC12最後のひと枠が確定!

【CPT WW・現地レポート】日本大会地域決勝でCC12最後のひと枠が確定!
5大会の累計ポイントランキングで1位となったひぐち選手(写真左)と日本大会地域決勝トーナメントで優勝したきんちょ選手。ふたりともCC12への切符を手にしました

2026年2月8日(日)に、esports Style UENOにて、CAPCOM Pro-Tour World Warrior 日本大会地域決勝(CPT WW)が行われました。

CPT WW日本大会地域決勝はespors Style UENOで有観客オフラインで行われました

CPTWWは3月11日(水)から両国国技館で開催されるCAPCOM CUP12(CC12)の出場権をかけ、5回の大会でポイントを争います。各大会の順位によりポイントが与えられ、5大会の獲得ポイントがもっともポイントを稼いだプレイヤーと5大会中上位3大会の合計獲得ポイントが2~9位までのプレイヤーがCPT WW地域決勝トーナメントに進出し、そこで優勝したプレイヤーにCC12への出場権が贈られます。

3大会の上位獲得ポイント数ではGood 8 Squadのさはら選手が120ポイントとダントツの成績を残しましたが、さはら選手はすでのプレミア大会で出場権を得ていたので、CPT WWでの出場権は順延となり、権利取得可能選手の中で1位となったひぐち選手が出場権を獲得しました。2位~9位までも、カワノ選手やこばやん選手がポイント上位者として名を連ねていますが、こちらもすでにCC出場権取得者なので、順延となり、結果、以下の選手がCPT WW地域決勝へ進出しました。地域決勝はBO5(3本先取)のダブルエリミネーション方式のトーナメントで行われ、獲得ポイント上位4名がウイナーズサイド、下位4名がルーザーズサイドでの出場となります。

5試合合計ポイント1位

ひぐち選手 85ポイント

3試合合計ポイントTOP8

ウイナーズサイド

  • 鶏めし選手 85ポイント
  • taketake-piano選手 75ポイント
  • どぐら選手 70ポイント
  • きんちょ選手 65ポイント
ウィナーズサイドの4選手

ルーザーズサイド

  • ひびき選手 57ポイント
  • ヤナイ選手 55ポイント
  • Seiya選手 55ポイント
  • GO1選手 52ポイント
ルーザーズサイドの4選手

※ポイント数が同点の場合、一度に稼いだポイントが高い方の順位が上となります。したがって、ひぐち選手と鶏めし選手は累計ポイントが85ポイントで並んでいましたが、5回大会で50ポイントを取ったひぐち選手が、3回大会で40ポイントの鶏めし選手を上回り、1位となりました

実況はあーるさん、解説はハメコ。さん。そしてすでにCC12への出場権を獲得しているももち選手がゲスト解説として参加していました。今回はチームメイトがトーナメントにいなかったので中立解説は鳴りを潜めていました

ウイナーズの初戦は鶏めしダルシム対きんちょテリーとtaketake-pianoJP対どぐらエレナ。鶏めしダルシムは最初テリーのラッシュに苦しみましたが、徐々に対応し、きんちょ選手を撥ね除けました。ウイナーズの2戦目は奇しくも地域決勝出場者の最年少と最年長の対戦。JP使いの中でも屈指の飛び道具攻撃、シューティングモードのうまさに定評があるtaketake-piano選手がどぐら選手のエレナを近づけず勝利します。

ルーザーズ1回戦はひびきリリー対GO1春麗、ヤナイベガ対Seiya春麗の組み合わせ。どちらも春麗が勝利し、ウイナーズから降りてきたきんちょ選手とどぐら選手に相対します。ここできんちょテリーが覚醒します。2回戦でSeiya選手の春麗を倒すと、ルーザーズセミファイナルでGO1選手の春麗も倒します。

ウイナーズファイナルは、鶏めしダルシム対taketake-pianoJP。どちらも遠距離戦を得意とするキャラクターですが、JPの攻撃の要である設置技のヴィーハトと地上から突き出す飛び道具のトリグラフが、ダルシムの浮遊技のフロートに機能しないことが多く、いつもの戦いができません。さらに近距離戦を仕掛けられても返し技のアムネジアを悉く読まれ、3-1のスコアで鶏めし選手が勝利しました。

ルーザーズファイナルはtaketake-pianoJP対きんちょテリー。どちらもウイナーズサイドで鶏めし選手に倒されたふたりです。鶏めし選手への再挑戦の権利をかけ、対戦します。taketake-piano選手は得意のシューティングモードでテリーの接近を拒みますが、ダメージ覚悟のラッシュとバーンナックルで近づいていきます。近づいてからはアムネジアによって反撃されても、それでも果敢に近距離を保ち続けます。最後まで攻撃の手が緩まなかったきんちょ選手が鶏めし選手への挑戦権を得ました。

グランドファイナルは鶏めしダルシム対きんちょテリー。ウイナーズ初戦で対戦したカードです。一度対応しつつあったきんちょ選手をさらに対応して勝利し、ウイナーズサイドのライフがふたつある状態と、鶏めし選手が圧倒的に優位な状況です。

グランドファイナルは鶏めし選手対きんちょ選手の組み合わせに

鶏めし選手は1セット目をとり、2セット目も勝ち確となるコンボ始動技が当たります。しかし、痛恨のコンボミスがあり、そこから逆転を喫してしまいます。これをきっかけに吹っ切れたか、きんちょ選手の猛攻が始まります。3セット目も連取すると、攻撃の手が止まらず、一気に3セット目まで取り切ります。これでリセットを達成。どちらもルーザーズとなった状態で最後の決戦グランドファイナルリセットに突入します。

防戦一方でじり貧となったことから、果敢に攻撃を仕掛ける鶏めし選手。しかし、きんちょ選手の判断が鋭く、なかなか攻撃が通りません。最終セットはダルシムのジャンプやフロート、ワープを悉く空対空で対応します。最後の起死回生のSAもしっかり読み切りガードしての反撃で倒しきりました。

これで9月から始まったCPT WWもようやく決着です。日本からはひぐち選手ときんちょ選手の2名がCC12への出場を決めました。

大会終了後にはCPT WWで累計ポイント1位となったひぐち選手も訪れ、フォトセッションとインタビューが行われました。

――今シーズンのCPT WWは、出場選手が多く、実力も拮抗し、安定してポイントを稼ぐことが難しかったと思います。その中で、CC12への出場権を獲得したふたりは、5大会ともポイントを稼いだ数少ない選手で、その安定感が勝利の要因だと思いますが、その点はいかがでしょうか

ひぐち選手:CPT WWは、1回優勝してそれで安心できるっていう感じじゃないので、ひとつひとつ丁寧にやりつつも、優勝できれば良いなぐらいの気持ちでした。4大会目が終了した時点で、私のポイントは10位以内に入っていなかったので、累計1位を狙うというよりは、とりあえず残れるように頑張る感じでした。今年のCPT WWは最後まで誰が勝つかわからなかったので、良くも悪くもリラックスしながらやれたと言うのも大きいですね

きんちょ選手:5つの大会でコンスタントにポイントを取っていくことが大事だなと思いました。私は5大会では1度も優勝がなかったんです。2位が1回、3位が1回、17位が3回だったかと。あと一歩で届かないというところが多かったんですけど、コンスタントにポイントが取れているってことは自分にとって自信になっていました。なので、今日の地域決勝も自分を信じていけました。最初は緊張して動きが悪かったんですけど、自分を信じてやっていたら行けるだろうって思って、ルーザーズサイドになってからは、切り替えていきました。まさか、優勝まで届くとは思っていませんでした。大きな大会での優勝も久しぶりなので、すごく嬉しいですね

試合はありませんでしたが、インタビューと撮影のためにひぐち選手が駆け付けてくれました

――今日のトーナメントでキーになった試合とか、優勝がみえてきた瞬間とかあれば教えてください

きんちょ選手:全部の試合がキーと言えばキーなんですけど、やはりウイナーズサイドで負けたとき、ここから4回勝たないとって一瞬考えてしまったんですよね。それは正直キツいなって思ったんですけど、taketake-piano選手に勝った時、これ優勝あるじゃん?って思って、そこから冷静になれました。初戦で負けた鶏めし選手戦のことを思い返して、ダメだったところを確認し、どう対応していくか考えました。

――ルーザーズサイドでは春麗2連戦があったわけですが、同じキャラとは言え、全然戦い方が違うふたりを相手にしたことに対してはどうだったのでしょうか

きんちょ選手:春麗戦は結構自信があったんですよ。Seiya選手もGO1選手も大会で結構当たっていて、勝てていたので、行けるなって感覚はありました。でも、おっしゃる通り、タイプが全然違うので、そのギャップは最初ありました。ただ、1ラウンド対戦したら、アジャストできるので、あとは信じて戦っていけました。

――CPT WWは他のプレミア大会と違って、年間5大会に出場し、地域決勝まで勝利しなくてはならないわけですが、その大会でCC12の出場権を得たふたりにとって、CPT WWはどんな大会でしたか

ひぐち選手:CPT WWは今年以外も去年とか『SFV』の頃とかも地域決勝まで進出することはできていました。そっから上に行くことができていなくて、良いところまで行くけど、惜しくも勝てずみたいな展開がすごく多い大会でしたね。

そんな大会だったのが、今回、勝ち抜けることができて殻を破れたかなと言う気持ちはあります。あと、大会自体ですが、今現在『スト6』って強いプレイヤーがたくさんいるんですよね。その人たちが世に出るチャンスというか、目立つチャンスがあるというか、5回の大会の中で、始めて名前をみるような人も居るんです。そういった人がみんなに知ってもらえる機会となっていて、そこは良い点だと思います。

きんちょ選手:私は昨年の1月から専業プロとして活動を始めていて、その覚悟を決めてから始めてのCPT WWだったんですよね。最初はまだ腕試しの場所という意味合いが強くて。ひぐち選手が言ったように、知らない強豪と対戦する機会にもなりますし、そんな中、自分がどこまでいけるんだろうって思っていました。その貴重な場が5回もあるので、5回も出場すれば、その平均値みたいなものが、今の自分の実力だって判断することもできました。

また、自分のように本気でCC12を目指している人も、ふらっと参加してみた感じの気軽な感じのプレイヤーも、気軽に参加できるというのも良いですね。

――CC12は来月になりますが、それまでどんな風に過ごしていきますか

ひぐち選手:15日にCC12の対戦抽選会があるので、そこまでは満遍なくいつも通りに練習します。対戦相手が決まったら、誰と当たるかを考えて、対戦相手にフォーカスした練習をオフラインでしていこうかなと思っています。優勝を目指すうえで、上位に入ってきそうなプレイヤーのキャラや人対策もしていこうかと

きんちょ選手:練習をやり過ぎてしまうタイプなので、適度な休息はとりつつ練習していきます。抽選会で対戦相手をみて、そこから対策をしていけたらと思います

――ひぐち選手は一度CCへの切符を獲得しながら、コロナ禍により大会が中止となり参加することができませんでした。きんちょ選手は専業となってからと、ふたりにとって大きな初舞台となるわけですが、その点はいかがでしょうか

ひぐち選手:CCは一番大きな大会で、ここで勝てるかどうかというのは自分のキャリアを左右するものだと思っています。コロナ禍で1回中止になったのもあり、勝ちたい気持ちと同時に、無事当日を迎えられればと思っています。舞台に無事立つことができたら、あとは自分の力を出し切れたらと思います。

きんちょ選手:CCは『スト6』やっているプレイヤーが全員出たい大会だと思います。そこに出られるということがどれだけすごいことなのかというのが理解しつつも、まだ実感がなくて、めちゃくちゃ嬉しいんですけど、感情が追いついていないですね。CCはもちろん優勝を狙って出場するんですけど、勝ちたい気持ちが先行すると動きが硬くなっちゃうんで、CCや両国国技館を全力で楽しめたらと思います。

(c)CAPCOM

eスポーツを精力的に取材するフリーライター。イベント取材を始め、法律問題、eスポーツマーケットなど、様々な切り口でeスポーツを取り上げる。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社刊)。@digiyas

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