「KEIO CUP STREET FIGHTER 6」リセット戦はまさかのストレート負け。圧倒的な劣勢を覆す、ガチくん選手の”勝負強さ”をピックアップ!
2024年1月28日、東京ビッグサイトにて「KEIO CUP STREET FIGHTER 6」の決勝トーナメントが開催されました。編集部も現地取材に行っており、選手・ファンの”生”の熱気を実感してきました!
今回は一般参加選手の躍進もありスタートから盛り上がりを見せていましたが、一番の見どころは何といってもグランドファイナル・最終ラウンドまでもつれ込んだ大勝負!
「Good 8 Squad」所属の「ガチくん選手」の底知れない”勝負強さ”が垣間見えたシーンを、編集部オリジナルの解説や分析をセットにお届けします。
KEIO CUP STREET FIGHTER 6 とは
KEIO CUP STREET FIGHTER 6 は、京王電鉄株式会社、ユウクリ、および、TechnoBlood eSportsが共同で開催した大会。
予選トーナメントは一般参加が可能なオンライン大会。予選トーナメントの勝者7名+招待枠のプロ選手9名が決勝トーナメント進出し、東京ビッグサイトにて激闘が繰り広げられた。
ガチくん選手とは
ガチくん
Good 8 Squad 所属
「CAPCOM Pro Tour 2023 Offline Premier Singapore」 優勝
ストリートファイターリーグ:Pro-JP2022 優勝
ストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2022 優勝
ストリートファイターリーグ:Pro-JP2021
「第13回TOPANGAチャリティーカップ」 優勝
「KEIO CUP STREET FIGHTER 6」 優勝
引用元:『Good 8 Squad 公式サイト』 © Good 8 Squad
活躍
広島県出身。元々は音楽ゲームを主にプレイしていたが、「ストリートファイターⅣ」をきっかけに格闘ゲームにのめりこむようになる。「CAPCOM CUP 2018」では見事優勝を果たし、「ストⅤ」部門では日本人初の世界王者となった。
現在は「Good 8 Squad」に所属。記事公開時点では1日に2つの公式大会で優勝を果たしており、その珍しさから「日に2度優勝した男」のフレーズが出回り始めている。
プレイング
「ストリートファイターⅤ」の最初期から「ラシード」を使い続け、綿密なキャラクター研究と丁寧な立ち回りを武器とした堅実なプレイスタイルが持ち味。トリッキーで変則的な動きが特徴の「ラシード」にガチくん選手のプレイスタイルが噛み合うことで、あらゆるキャラクター・局面でも戦い抜く汎用性を実現している。
一部のファンからは、堅実な戦い方で少しずつ確実に対戦相手を追い詰めていく様子を蛇の狩りなぞらえ、「アナコンダ」の異名で呼ばれていたこともある。
絶対絶命の状況から、千載一遇の好機を掴み取る一幕!
試合情報
ガチくん | 選手名 | もけ |
---|---|---|
ラシード | 使用キャラクター | 春麗 |
Good 8 Squad | 所属 | 魚群 |
31歳 | 年齢 | 28歳 |
@gachikun0423 | X(旧Twitter) | @lllmokelll |
今回取り上げるのは、ラシードを使用するガチくん選手と、春麗を使用するもけ選手の試合。
もけ選手も「ストⅤ」時代にラシードをメインで使用していた時期があり、一時期は「ラシード使い」同士で良きライバル関係だったことも。
「ストⅥ」では新キャラの登場や操作難度の高さから当初注目されていなかった春麗にいち早く目をつけ、「もけ史上最高のもけ」と呼ばれるほどの仕上がりを見せている。
試合展開
今大会ではダブルエリミネーション方式が採用されており、ガチくん選手がウィナーズトーナメント側、もけ選手がルーザーズトーナメント側の勝ち上がりとなっている。
ダブルエリミネーション方式では全選手1敗までは許されるルールのため、グランドファイナルではガチくん選手は1勝すれば優勝。もけ選手は2連勝しなければならない。
が、驚くことに1戦目は終始もけ選手が圧倒。第1~第3BATTLEまでストレートで勝利し、あっという間に「リセット」に持ち込む。(※リセット:ウィナーズトーナメント側のプレイヤー有利が消え、次の1戦で優勝者が決まる状況)
2戦目:第1BATTLE
1戦目の流れを断ち切れず、一瞬の隙を的確に突いたもけ選手に先制を許してしまう展開。
ガチくん選手も負けておらず、1戦目では徹底して画面端に封じ込められてしまったが、ここまで使用していなかったアラビアン・スカイハイを使い、上からの脱出に成功する。
何とかリズムを取り返そうとするも一進一退の攻防が続き3ラウンド目に突入。またも画面端に固められ苦しい展開が続くも、バーンアウト覚悟で竜巻を起こし、強化したジャンプで画面端からの脱出に成功。焦って阻止に動いたもけ選手の裏に回りこみ、ようやく1BATTLE取ることに成功する。
2戦目:第2BATTLE
第1BATTLEの勝利からガチくん選手がリズムを奪い取り、お返しとばかりに画面端に押し付けあっという間にラウンドを先取する。
このまま勢いを取り戻したガチくん選手が第2BATTLEをもぎ取るかと思った矢先、もけ選手が冷静に守りを固め主導権を取り返す。ガチくん選手の放つゲージ技を無傷でしのぐことで有利を作り出し、もけ選手が第2BATTLEに勝利。
2戦目:第3BATTLE
1戦目のストレート負けを彷彿とさせるもけ選手の怒涛の攻めに、ガチくん選手は手も足も出ず。1発も攻撃を当てることができないままラウンドを先取されてしまう。
2ラウンド目も、もけ選手の猛攻止まらず。ドライブインパクトで強引にバーンアウトをさせられ一気に体力を削られる。ガチくん選手に焦りがでたか、ゲージ技のタイミングを誤ってしまい第3BATTLEも敗北。リセット戦を経て、もけ選手が優勝に王手をかける。
注目のシーンが生まれた 第4BATTLE・第1ラウンド
まずは見どころを動画でチェック!(4:43:07~4:46:07)
もう後がないガチくん選手。勢いのままにもけ選手に主導権を握られ、再度絶望の画面端まで追い詰められてしまう。
ラシードの技を活かし「壁ジャンプ➡スカイハイ」で上からの脱出を図るも、もけ選手の対応力が冴えわたりこれを阻止。徹底して画面端に追い詰められ、不利な状況のまま試合は続く。
一発のカウンターヒットからもけ選手が試合を決めにかかり、バーンアウト覚悟でコンボを継続。
ゲージを使用した必殺技まで叩き込むも、残りHPを見誤りぎりぎりでダメージが足らない。
ガチくん選手の”勝負強さ”が発揮された大逆転!
強引にとどめを狙いに来るもけ選手の攻撃を冷静にガードしてから、ガチくん選手が反撃を開始。
打撃・投げ・飛び道具を織り交ぜ着実にダメージを伸ばしてから、ダメ押しのドライブインパクト。
スタンした春麗に対して再度コンボを叩きこみ最後はゲージ技でKO。最後まで諦めない執念とミスなくコンボを繋ぎ一気に流れを自分のものとするガチくん選手の”勝負強さ”が垣間見えた瞬間だった!
2人の試合から今後も目が離せない
本試合はこの逆転劇により流れを取り戻したガチくん選手がその後の第4・第5BATTLEを勝利し優勝。もけ選手も惜しくも優勝こそ逃したものの、攻めと守りの緩急・画面端での制圧力は圧巻でした!
また最終戦がフルセット・ファイナルラウンドまでもつれ込んだことにより現地会場も大盛り上がり。一つ一つのプレイに観客から声が上がっており現地で見ていた編集部も大興奮でした!
ぜひページ下部のボタンから本編もご視聴いたければと思います!
ガチくん選手は2月に控える世界大会「CAPCOM CUP X」への出場も決まっているので、そちらも要チェックです!
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