【今から始めるVALORANT⑤】撃ち合いに勝てない3つの理由——脱初心者におすすめな練習方法を紹介

【今から始めるVALORANT⑤】撃ち合いに勝てない3つの理由——脱初心者におすすめな練習方法を紹介

さまざまなモードでプレーはしているんだけど、なぜか撃ち合いに勝てない。なかなか正面からの撃ち合いに勝てないといった新たな壁にぶち当たった初心者も多いはず。そこで、連載5回目となる今回は、『VALORANT』の撃ち合いに勝てない理由を解説しつつ、その改善方法を紹介していこう。

初心者が撃ち合いに勝てない3つの理由

『VALORANT』をはじめたばかりなプレーヤーが撃ち合いに勝てない理由として、3つの理由が挙げられる。

・ストッピングできていない
・リコイルコントロールできていない
・ヘッドラインにあっていない

これらを意識するだけで、撃ち合いは格段にレベルアップし、ワンランク上の戦い方ができるようになる。聞き慣れない言葉もあると思うので、ここではひとつひとつ解説していこう。

ストッピングとは

『VALORANT』における射撃は、立ち止まらないと真っすぐ弾が飛ばないという性質がある。走ったり歩いたりしながら射撃をすると、弾がばらけるのは、この性質が原因なのだ。

▲横移動しながら射撃をした例。壁の弾痕を見ると、照準から大きくずれているのが確認できる(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

ストッピングとは、照準通りに射撃をするためのテクニックで、射撃前に移動をやめることを示している。

▲横移動→移動キーを離して立ち止まる→射撃という感じで、ストッピングをしてから射撃をすると照準通りに弾が飛んでいるのが確認できるはずだ(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

ストッピングをしているけど、弾が真っすぐ飛ばないという人は、まだ射撃のタイミングが早い。最初はしっかり静止したのを確認してから射撃を行い、少しずつ射撃のタイミングを早めてストッピングが成功しているタイミングを体にしみこませるといいだろう。

リコイルコントロールとは

『VALORANT』の射撃の特徴としてリコイル(反動)というものがある。射撃(左クリック)を入力し続けて連射した場合、照準通りに弾が飛ぶのは最初の1〜2発目程度。射撃をし続けると、射撃の反動で弾動が大きくブレていく。これをリコイルという。

▲ファントムをフルオートで射撃し続けた例。弾動が大きく上に移動し、最終的に左右にブレているのが確認できる。これがリコイルという症状だ(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

このリコイルを手動で修正することをリコイルコントロールという。やり方は簡単で、リコイルに合わせてマウスを下に移動させるだけ。

▲射撃をしながらマウスを下に移動させるとある程度弾を真ん中に集められる(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

とっさの撃ち合いの時に「わああああっ!」っと左クリックを入力し続けてしまう人は、このリコイルコントロールを意識していくといいだろう。

ヘッドラインとは

ヘッドラインとはその名の通り頭部を示すライン。このヘッドラインに照準を合わすことができないのが初心者あるあるなのだ。

▲こんなふうに照準を床に合わせて移動していないだろうか。多くの初心者は周囲が見渡せるよう、移動中に照準が下にいきがち(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

『VALORANT』では頭部へのダメージが一番高く、初段で頭部を狙うことができれば、撃ち合いに勝てる確率は大幅にアップする。常に移動先に敵がいることを仮定して、ヘッドラインを意識しておくことが大切だ。

▲このように照準をヘッドラインに合わせて移動しておけば、急に敵が出てきても頭部に照準を合わせやすいため、有利に撃ち合いに持ち込める(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

『VALORANT』はエージェントによって身長差はないため、正しいヘッドラインを意識しながら移動するだけで、撃ち合いのしやすさは大きく変わっていく。自分の照準が普段どう動いているのか、一度録画をして確認してみるのもひとつの手だ。

射撃の上達は練習あるのみ! おすすめの練習方法を紹介

今回紹介した3つのテクニックはすぐに身に付けられるものではない。まずは意識することからはじめて、実践導入できるように練習を積み重ねていくことも大切だ。

ここでは、ストッピング、リコイルコントロール、ヘッドラインに焦点を置いた練習方法を紹介していこう。

ストッピングは射撃場のボット撃ちで練習

射撃場のボットを使うと、より実践的なストッピングが練習できる。射撃訓練でボットを出現させたら、左右に移動しながら対象をに狙いを定め、ストッピングをしながら射撃をしてみよう。

▲射撃場に到着したら、画像の矢印の部分にある「射撃訓練」のチェックボックスに向かって射撃すれば、前方に多数のボットが出現する(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

ちなみに。射撃場では[Bキー]でいつでも武器を使い分けることができる。ストッピングの練習では単発撃ちでクセのないゴーストを選ぶといいだろう。

▲移動したあと止まって撃つというのを繰り返す。慣れないうちは、射撃が早くなりがち。しっかり移動が止まったのを確認してから撃つくらいのタイミングではじめてみよう(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

また、[ESCキー]で表示される設定メニューから射撃エラーを可視化することができる。設定→グラフィック→データと選択しShooting Errorのグラフを表示させよう。

▲この画面が表示されたら、選択したプリセットを「なし」にすると、表示する項目を選択できるようになる(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.
▲一番下にある、Shooting Errorの項目を「グラフのみ」か「両方を表示」にして設定を閉じる(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.
▲すると、画面の右側にShooting Errorの項目が表示されるようになる(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

このグラフは弾が真っすぐ飛んでいない場合のエラーが確認できるグラフ。黄色い線がリコイルによるエラー、青い線が移動によるエラーを示している。詳しい見方は割愛するが、射撃時に青い線が表示される場合は、ストッピングができていない。

▲左が正しくストッピングができているときの表示。右がストッピングが成立する前に射撃をしてしまったときの表示だ。この青い線が出ないタイミングで射撃することを心がけよう(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

ストッピングの練習は非常に地味だが、脱初心者のためには必要不可欠なテクニック。手になじませて無意識でもストッピングができるようになれば完璧だ。

デバイスでストッピングを強化

キーを離しているのに移動がすぐに止まらない気がする……。そういう人にはラピッドトリガーという機能が搭載されているキーボードを導入してみよう。ラピッドトリガーは、特にFPSタイトルで重要視されている機能で、キーを押し込んだり離したりした際、どのタイミングで入力を受け付けるのか、入力を受け付けないのかを細かく設定できる機能を示している。

例えばキーを押し込んだ状態からキーを離した際、キーを離した瞬間に入力がオフになればその分素早くストッピングができるという仕組みだ。

最近では多くのメーカーがラピッドトリガー搭載をうたったゲーミングキーボードを発売している。もし現在使っているキーボードがラピッドトリガーに対応していないのであれば、こういったデバイスを導入してみるのも手だ。


▲こちらは東プレ社が発売しているゲーミングキーボード「REALFORCE GX1 Keyboard」の設定画面。ラピッドトリガー同様の機能にあたる「Dynamic mode」が搭載されている

「キー離してるのにストッピングできないなぁ」とお悩みの方はデバイスを見直すことも視野に入れよう。

リコイルコントロールは壁に向かって練習

リコイルコントロールは弾動さえ確認できれば練習になるので、どこで練習しても構わない。弾数を気にせず試し打ちができる射撃場やカスタムゲームがおすすめ。

まずは適当な壁に向かってリコイルを確認し、壁に向かってリコイルコントロールを実践してみよう。

▲壁からある程度離れて射撃。弾痕を確認しながらリコイルコントロールをしていこう(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

実践においてすべての弾を一度で使い切るような撃ち合いはめったに発生しない。全弾リコイルコントロールするのではなく、5〜6発程度を目安に弾動を中心に集める練習をしてみよう。

ちなみに、しゃがみ撃ちだと反動が小さくなり、リコイルコントロールしやすくなる。多くのプレーヤーが撃ち合いでしゃがんでいるのはリコイルコントロールがしやすいからという理由もある。

一方で、しゃがんだ瞬間にヘッドラインがずれ、うまく頭部が狙えなくなったり、相手が胴体を狙っているのにしゃがんだことでヘッドショットを食らってしまったりといったデメリットもある。逆に相手が頭部を狙っている場合は、しゃがむことで相手のヘッドラインをずらすことができるので、この辺は駆け引きとして使い分けることもある。

しかし初心者のうちからしゃがみ撃ちを多発していると、しゃがみ癖がついてしまい、無意識に撃ち合いと同時にしゃがんでしまうので、ある意味やっかい。

しゃがみ撃ちをする際は、2〜3発撃っても倒しきれず、それでもリコイルコントロールを駆使して撃ち合わなければいけないタイミングで行うようにすると狙いが定めやすくなるだろう。

ワンランク上の撃ち合いに挑戦

リコイルコントロールができたとしても、棒立ちのまま撃ち合いをしていると、相手にとっても照準が合わせやすく実質不利な撃ち合いになってしまうことも少なくない。少しでも、相手にとって撃ち合いづらい状況に持ち込むには、左右にストッピングしながらバースト撃ちをするのがおすすめ。

バースト撃ちとは、数発ずつに射撃を繰り返す撃ち方を示し、2発ずつ撃つことを2点バースト、3発ずつ撃つことを3点バーストという。


▲こんな感じで左右に移動しながらバババッ、バババッと繰り返し撃つ。敵視点だと非常に照準が合わせづらく、狙いを定めにくい

マウスで照準を微調整する必要もあるので難易度は高めだが、ストッピングやリコイルコントロールになれてきたら挑戦してみよう。

ヘッドラインはカスタムゲームで学べ!

ヘッドラインを意識するならば、実践で使われているマップを使用するのがおすすめ。カスタムゲームでチートをオンにすればいくらでもマップを探索することができるぞ。

▲カスタムゲームオプションでチートを許可をオンにする(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.
▲するとゲーム中[ESCキー]で表示される設定画面にチートの項目が追加されているので、制限時間を無限にしたり、弾数を無限にしたりしてマップを探索しまくろう(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

ヘッドラインを合わせるにはオブジェクトを参照するのが最適。木箱や壁のラインなどはヘッドラインと同じ高さになっている。こうした目印を意識するだけで、ヘッドラインを合わせやすくなるだろう。

▲このように木箱とエージェントの身長は同じ。こういったオブジェクトを基準に照準を合わせる意識をしながら探索してみよう(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

また、照準を合わす場所にも気を配りたい。例えば、通路を歩く場合、通路のど真ん中に照準を合わせるのではなく、敵が出てくる場所を予測して壁付近に照準を合わせる意識をつけよう。この時、自分の反応速度を考慮するのもポイント。

▲例えばこのような通路があった場合、敵との撃ち合いが発生するのは左の曲がり角付近だ。例えヘッドラインが合っていたとしても画面中央に照準を置いてたら、左から出てきた敵の撃ち合いに遅れてしまう(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.
▲あらかじめ壁際に照準を合わせることは大切だが、写真のように壁ギリギリに照準を置くのはNG。プロレベルの反応速度なら問題ないが、壁から急に敵ができたとしても、このタイミングで弾をヒットさせるのは相当難しい(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.
▲このようにある程度壁から離れた場所に照準を合わせるのが◎。これならばとっさに敵が出てきたとしても、照準を大きく動かすことなく射撃をヒットさせることができるだろう(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

まとめ

今回は初心者が撃ち合いに勝てない理由を3つ紹介してきた。ストッピングやリコイルコントロール、ヘッドラインを合わせるといった意識ができるようになったら、「デスマッチ」で実践練習をしてみよう。

▲「デスマッチ」では「アンレート」で使われるマップが採用されているため、より実践に近い撃ち合いが練習できる(© 2024 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

ひとえに撃ち合いといってもさまざまなテクニックがあるが、『VALORANT』をはじめたばかりの初心者は、まずこの3つの基本テクニックの習得を目指そう。特にストッピングはほかのFPS/TPSタイトルを経験しているプレーヤーでも慣れないテクニックなので、しっかり意識して撃ち合いに自信をつけよう。

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ゲーム好きが高じて、大学を中退したのちゲーム攻略本の出版社に就職。その後、フリーランスのライターとして活動を続け、現在はさまざまなウェブメディアでライター、ディレクター、カメラマン、デザイナーとして活躍。生涯書いた攻略本は200冊以上、インタビュー数はのべ100人以上。最近はゴルフにはまっている。

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