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新生「DFM」の活躍を信じて声援を送る!「VCT Pacific Kickoff」パブリックビューイングをレポート

VALORANT

2024年2月17日から25日にかけて、『VALORANT』のアジア地域リーグ「VCT Pacific」における年度最初のトーナメント「VCT Pacific Kickoff」が、韓国・ソウルにて開催されています。

本大会では、上位2チームが3月にスペイン・マドリードで開催される国際大会「VCT Masters Madrid」への出場権を獲得。日本からは、「ZETA DIVISION」と「DetonatioN FocusMe」(以下、DFM)の2チームが出場しています。

2月18日には、KDDIが運営する新eスポーツ施設「esports Style UENO」にて、「DFM」の初戦を観戦するパブリックビューイングが行われました。多くのファンが駆けつけたパブリックビューイング会場の模様をお届けします。

先着130名のファンが会場の「esports Style UENO」へ

パブリックビューイングの会場になったのは、東京・上野にあるeスポーツ施設「esports Style UENO」。「DFM」のスポンサー企業であるKDDIが運営する、2月1日にオープンしたばかりの新施設です。

今回のパブリックビューイングには、先着でエントリーした約130名のファンが参加。参加費は無料で、募集開始からあっという間に予定枚数終了となりました。会場には、「DFM」のオフィシャルグッズ物販エリアが設けられ、先行発売されたVALORANT部門の新ユニフォームを含む、さまざまなチームグッズが販売されました。

会場の後方には、大きな寄せ書きフラッグが用意されており、来場したファンが思い思いの応援メッセージを書き込みます。さらに試合前には、会場限定で「DFM」の選手たちからのメッセージ動画が公開されるサプライズも。会場でアンケートに回答すると、3パターンのスマホ壁紙がダウンロードできるプレゼントもありました。

1階がカフェになっている「au Style UENO」の3階がパブリックビューイング会場に
先着でエントリーした約130名のファンが会場の「esports Style UENO」に駆けつけた
パブリックビューイング会場では、「DFM」オフィシャルグッズ物販が行われた
会場で先行発売された新ユニフォームを含む、チームアパレルを販売
マグカップやキーチャーム、ステッカーなどのチームグッズも販売された
会場後方には、応援メッセージを書き込める寄せ書きフラッグが用意された
この寄せ書きフラッグは、後日選手たちのもとに届けられるとのこと
試合前には、会場に向けた選手たちからのメッセージ動画が公開された

強豪「DRX」を相手に健闘、期待の高まる戦いを披露

この日「DFM」が戦った初戦の相手は、韓国代表チームの「DRX」。2023年の「VCT Pacific」で2位の実績を持つ強豪チームとの試合で、「DFM」にとっては厳しい戦いになることが予想されていました。

「DFM」は2023年、勝利を得られず終わった苦しいシーズンを経て、大きな体制変更を行っています。2023年11月に「Crazy Raccoon」との業務提携により、neth選手、Meiy選手、popogachi選手が加入。これと同時にJoxJo選手とSSeeS選手の加入も発表されました。そして、2024年2月にはMedusa選手、Astellコーチ、NorthernLightsコーチが加入しています。

新たなメンバーを獲得する一方で、同じく2024年2月にはSuggest選手、JoxJo選手、XrayNコーチとの契約終了を発表。開幕直前まで体制の試行錯誤が続いていることがうかがえ、チームの完成度が不安視される面もありました。

しかし、2024年の新生「DFM」の活躍を信じて、会場にはさまざまな応援グッズを用意したファンが集まりました。手づくりのカラフルな応援ボードをはじめ、ユニフォームやマフラータオルなどを掲げながら、韓国・ソウルにある会場「S FACTORY」のステージで戦う選手たちにエールを送ります。

工夫の凝らされたカラフルな応援ボードを掲げ、選手へ声援を送る
応援ボードのほか、チームグッズのマフラータオルなどを掲げるファンも
パブリックビューイング会場の様子が、グローバル配信に映る場面もあった
ファンにとっても緊張の瞬間、ついに初戦がスタート

いよいよスタートした初戦、1マップ目は「DFM」がピックしたロータス。昨年まではアビリティを活かしたプレイが印象的だった「DRX」ですが、従来とは異なる個々の撃ち合いを意識した戦い方を見せました。これにより「DFM」は序盤のリードを奪われるも、相手の動きにしっかりと対応して追い上げ、5-7の折り返しに持ち込みます。「DFM」は後半で差を縮められず、8-13での敗北となったものの、見ごたえのある試合をくり広げました。

なお、この日の試合で「DFM」は、popogachi選手がリザーブにまわり、SSeeS選手が出場していました。SSeeS選手は、過去に『PUBG: BATTLEGROUNDS』の選手として活躍した実績を持ちますが、『VALORANT』への移行後は、公式大会での目立った実績を持っていませんでした。そのため、実力は未知数だと考えられていましたが、1マップ目からフィジカルの強さを発揮。「DFM」に抜てきされた理由を示す活躍を見せたといえます。

続く2マップ目は、「DRX」がピックしたブリーズ。このマップで「DFM」は、有利をつくりながらの戦いを展開するも、「DRX」の新メンバーFlashback選手の驚異的なエイムにたびたび状況を覆されてしまいます。そうしたなか「DFM」もラウンドを重ねて追いかけますが、8-13で敗北。マップカウント0-2で敗れる結果になりました。

「DFM」はこの初戦で、惜しくもマップ取得には届きませんでしたが、2マップともに手応えを感じさせる内容を披露。開幕前の不安を打ち消すような、今後への期待が高まる試合内容だったといえるでしょう。現メンバーでの準備期間が短いことを考えれば、チームとして練度がより上がっていくことも予想されます。

とはいえ、「DFM」は2023年も、善戦するものの勝利には届かない惜しい試合が続きました。新たな体制で挑む「DFM」にとって、さまざまな評価を覆すには、やはり勝利が必要だといえます。大きなプレッシャーのなかで戦う「DFM」に、引き続き応援の声を送りましょう。

「DRX」ロスター:MaKo選手、Flashback選手、stax選手、Foxy9選手、BuZz選手 ⒸRiot Games
「DFM」ロスター:neth選手、Medusa選手、Anthem選手、Meiy選手、SSeeS選手 ⒸRiot Games
1マップ目で「DFM」は相手の動きに対応して追い上げ、5-7での折り返しに持ち込んだ ⒸRiot Games
2マップ目では、「DRX」の新メンバーFlashback選手の驚異的なエイムが猛威をふるった ⒸRiot Games
会場では「DFM」がラウンドを取得するたび、歓声や拍手とともに盛り上がった

■試合結果

DFM [0-2] DRX
1マップ:8-13(ロータス)
2マップ:8-13 (ブリーズ)

ⒸRiot Games
ⒸRiot Games

グループステージ上位2チームに入り、突破を目指す

「VCT Pacific Kickoff」は3つのステージにて構成されます。グループステージでは、上位2チームが次のステージに進出。各グループの1位チームがプレイオフへ、各グループの2位チームがプレイインへと進みます。

プレイインでは3チームが総当たりで戦い、1チームがプレイオフに進出。プレイオフでは、4チームがシングルエリミネーションでのトーナメントを戦い、トップ2チームが国際大会「VCT Masters Madrid」への出場権を獲得します。

「DFM」の次戦は、2/20(火)17時からのスタートが予定されています。対戦相手は、同じグループBの初戦で「Talon Esports」に敗れた「Team Secret」。ロワーブラケットでの試合のため、お互いに負ければ敗退となる重要な一戦となります。

■「VCT Pacific Kickoff」スケジュール

・グループステージ:2月17日~21日
・プレイイン:2月22日
・プレイオフ:2月24日~25日

グループステージDAY2終了時点でのトーナメント表
グループステージDAY2終了時点での試合スケジュール

■関連リンク

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「esports Style UENO」公式サイト