『VALORANT』の基本となるモード「アンレート」。特にコンソール版のリリースが発表されてからスタートしたプレーヤーは、漠然としたルールはわかるけど、基本的な立ち回り、暗黙のルール的なのはイマイチわからないという人も少なくないはず。
今回は「アンレート」のルールを解説しつつ、4つの基本を解説していこう。初心者過ぎて何から手をつけいいのかわからないといった人は、まずこの記事で「アンレート」における立ち回りを理解しよう。
アンレートの基本
まずはルール、ラウンドの流れ、勝敗を解説していこう。
ルールのおさらい
「アンレート」は『VALORANT』の最もスタンダードなルールが楽しめるモード。プレーヤーは5人1組のアタッカーサイドとディフェンダーサイドのふたつのチームに分かれて戦う。1ラウンド1分40秒で試合は展開し、先に13ラウンド先取した方が勝利となる。ちなみにマップやサイドはランダムで選ばれる。
なお「アンレート」は練習試合のようなものなので、必ずしもセオリー通りのエージェント構成でなくても問題はないが、デュエリスト5人といったような極端な構成は極力避けたいところ。マップによって得意不得意なエージェントはいるものの、初心者であれば各エージェントタイプが1〜2名でばらけるように構成すれば問題ない。
参考:
【今から始めるVALORANT③】初心者におすすめのエージェントを見つけよう——4種類のエージェントタイプをわかりやすく解説
1ラウンドの流れ
基本的に各ラウンドは、購入フェーズ、バトルフェーズ、エンドフェーズの3つのフェーズに分かれる。購入フェーズで装備やアビリティーを購入し、バトルフェーズで試合を展開。勝敗が決まったあとのエンドフェーズは生き残ったプレーヤーのみ、数秒間行動できる。
なお、12対12で同ラウンド取得した場合はサドンデスに突入。装備品やアビリティーがリセットされ、次のラウンドを先取した側が勝利となる。
両サイドの勝利条件
各ラウンドの勝利条件はアタッカーとディフェンダーによって異なる。
立ち回りの基本
『VALORANT』における立ち回りの基本は「かくれんぼ」だ。いかに敵に見つからないようにしながら相手の情報をつかみ、撃ち合いを有利にできるかがポイントになる。とはいえ、その場限りのパーティーや初心者にとって、いきなりチームメンバーと緻密な連携を取るのは困難。まずは、立ち回りの超基本だけでも把握しておこう。
音を立てない
まずは不必要に音を立てないこと。自ら自分の居場所を敵に知らせる行為になってしまうので、まずは音が出る行動を極力控え、敵に情報を取られないようすることを心がけよう。ちなみに音が出る主な行動は下記の通り。
この中で特に気をつけたいのが足音だ。走ったりジャンプしたりすると音が出るのに対し、歩きやしゃがみ移動は音が音が出ない。直接撃ち合いが発生するまでは、歩いて行動するといいだろう。
走ってもジャンプしても音がならないテクニック
走っても足音が出ないテクニックを紹介しよう。実は走る際に聞こえる足音は、2歩目からとなっていて1歩目の足音は鳴らない仕様になっている。つまり、ちょっと歩いて止まれば足音をならずに歩くことができる。このテクニックは壁際で索敵をしたい時に有効で、歩いて体を出すよりも動作がすばやい上に、足音もならないため、相手にとっても狙いを定めにくいというメリットがある。
またジャンプする際、しゃがみながらジャンプをし、空中でしゃがみを解除すると、ジャンプの始動と、着地の足音を無音にすることができる。また、ちょっとした段差ならば、しゃがみながら降りることで無音で着地できる。
走りと歩きではピーク(チラ見)の際、見た目のスピードが大きく変わる。小さなテクニックではあるが、音を立てずに行動ができるというのは『VALORANT』にとって大きなアドバンテージになるので、ぜひ覚えておこう。
情報を共有する
敵を見つけたり、仕掛けてあるワナを見つけたりと、危険を察知した場合、自分だけの情報にせず味方と共有することも大切。VC(ボイスチャット)でガンガンしゃべりながら意思疎通を図るのが本来のチーム戦だが、初心者にとってVCはハードルが高い。そんな時は、「ピン」や「ラジオコマンドホイール」がおすすめ。どちらも、設定→操作→コミュニケーションから任意のキーに割り当てることができるので、あらかじめキーを割り当てておこう。
ただし、敵が「いるかもしれない」という断定できない情報は、かえって味方に混乱させてしまうこともある。しつこい情報共有は避け、味方にとって有益な情報を与えるように心がけよう。
ちなみに、味方エージェントが話す会話は、アルティメットスキル発動時のセリフ以外の声は敵に聞こえることはないので、積極的に使っていこう。
ミニマップを見るクセをつけよう
ミニマップには味方が視認した敵の場所や仕掛けなど、さまざまな情報が表示される。目の前の撃ち合いに集中したい気持ちもわかるが、こまめにミニマップを見て情報を確認するようにしよう。
どの敵がどこにいるのかさえわかれば、ここは走って移動できるとか、自分の近くに敵がいるから潜んでおこうといった新たな作戦を組み立てることができるぞ。
購入の基本
購入フェーズ時での購入のセオリーも覚えておきたい。過去の記事でも紹介したように、クレジットが潤沢にある場合は、ファントムかヴァンダル+アビリティー+ヘヴィシールドを購入するのがスタンダード。なお、購入した武器やアビリティーは落としたり使わなかったりすれば次ラウンドに持ち越すことができる。
なおクレジットはラウンドごとに加算される。どのような条件で加算されるかは下記の通りだ。
特にわかりづらいのが、敗北が確定した際のセーブ(負けても生き残ること)するか否かの判断。アタッカー側でスパイクが設置できなかった場合、ディフェンダー側でスパイクが解除できなかった場合で、それぞれ生存していた場合、通常の敗北時に得られるクレジットより極端に少ないクレジットしか獲得できないのだ。
ファントムやヴァンダルといった強力な武器を所持しているのであれば生存していても問題ないが、ハンドガンしか持っていない状態で敗北時に生存するのは悪手となってしまう。必ずしみも敗北していても生存していることが正義というわけではないことを覚えておこう。
購入パターンを覚えよう
今回はスタンダードな購入パターンを3種類紹介しよう。現在のクレジットに応じて購入パターンを考えるといいだろう。
味方と火力を合わせて購入しよう
購入時に注意したいのは、味方と火力を合わせること。自分だけクレジットがあるからフルバイして、次のラウンドで金欠になるなんてことにならないように、味方のクレジットにも気を配っておこう。
なお、間違って購入してまった場合や、間違って購入してもらった場合は、購入画面で所持している武器にカーソルを合わせて右クリックをすれば購入をキャンセルできる。ただし、一度でも落とした武器はキャンセルできないので注意しよう。また、クレジットは最大9,000までしかたまらない。次ラウンドでクレジットがあふれてしまうようなら、味方に武器を買ってあげるのも手だ。
マナーの基本
最後は一番重要ともいえるマナーの話。『VALORANT』はチーム戦なのでメンバー同士仲良くプレーするのが勝利への近道だ。しかし「アンレート」のような、いわゆる野良パーティーだと、中には暴言を吐くユーザーと同じチームになってしまうこともある。ここでは、そんなマナー違反のプレーヤーに対する対処法を解説しよう。
コミュニケーションを遮断する
最も簡単なのはコミュニケーションをしないということ。もしVCやテキストで暴言を吐かれてしまったら、そのユーザーからのコミュニケーションを遮断しよう。
しつこいユーザーは報告する
何度も暴言を吐いてくるユーザーは「報告」を活用しよう。正しい報告が受理されると、悪質なユーザーは運営サイドからペナルティーを課せられる。
降参して試合を辞退する
AFK(試合に参加したのに動かないプレーヤー)するプレーヤーがいるなど、チーム全体に迷惑がかかるユーザーがいる場合、降参して試合を辞退することもできる。
まとめ
今回は「アンレート」の基本を解説してきた。『VALORANT』は5vs5の対戦ゲームだということを念頭に、勝っても負けてもチームメンバーが楽しくプレーできる環境作りを心がけていくことが大切だ。
試合で意気投合できれば、フレンドになって今度はパーティーを組んで試合に挑むことも。あくまでゲームだということを忘れずに楽しみながら上達していこう。
次回は「アンレート」を深掘り。アタッカー側とディフェンダー側での基本を解説していこう。
■関連リンク
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ゲーム好きが高じて、大学を中退したのちゲーム攻略本の出版社に就職。その後、フリーランスのライターとして活動を続け、現在はさまざまなウェブメディアでライター、ディレクター、カメラマン、デザイナーとして活躍。生涯書いた攻略本は200冊以上、インタビュー数はのべ100人以上。最近はゴルフにはまっている。