【今から始めるVALORANT⑦】アンレートで注意すべき4つの基本——脱初心者になれる立ち回りとは

【今から始めるVALORANT⑦】アンレートで注意すべき4つの基本——脱初心者になれる立ち回りとは

『VALORANT』の基本となるモード「アンレート」。特にコンソール版のリリースが発表されてからスタートしたプレーヤーは、漠然としたルールはわかるけど、基本的な立ち回り、暗黙のルール的なのはイマイチわからないという人も少なくないはず。

今回は「アンレート」のルールを解説しつつ、4つの基本を解説していこう。初心者過ぎて何から手をつけいいのかわからないといった人は、まずこの記事で「アンレート」における立ち回りを理解しよう。

アンレートの基本

まずはルール、ラウンドの流れ、勝敗を解説していこう。

ルールのおさらい

「アンレート」は『VALORANT』の最もスタンダードなルールが楽しめるモード。プレーヤーは5人1組のアタッカーサイドとディフェンダーサイドのふたつのチームに分かれて戦う。1ラウンド1分40秒で試合は展開し、先に13ラウンド先取した方が勝利となる。ちなみにマップやサイドはランダムで選ばれる。

▲マッチングするとまずはエージェントを選択する。一度選択したエージェントはキャンセルできないので慎重に選ぼう

なお「アンレート」は練習試合のようなものなので、必ずしもセオリー通りのエージェント構成でなくても問題はないが、デュエリスト5人といったような極端な構成は極力避けたいところ。マップによって得意不得意なエージェントはいるものの、初心者であれば各エージェントタイプが1〜2名でばらけるように構成すれば問題ない。

参考:
【今から始めるVALORANT③】初心者におすすめのエージェントを見つけよう——4種類のエージェントタイプをわかりやすく解説

1ラウンドの流れ

基本的に各ラウンドは、購入フェーズ、バトルフェーズ、エンドフェーズの3つのフェーズに分かれる。購入フェーズで装備やアビリティーを購入し、バトルフェーズで試合を展開。勝敗が決まったあとのエンドフェーズは生き残ったプレーヤーのみ、数秒間行動できる。

▲基本的に3つのフェーズを繰り返してラウンドが進行していく。13ラウンド目で攻守が入れ替わり、どちらかが13ラウンド選手するまでラウンドは続く
▲エンドフェーズ時は落ちている武器を回収したり、敵が生き残っている場合は勝負をしたりなど、わずかながらの駆け引きが生まれる。バトルフェーズが終わったからといって油断は禁物だ

なお、12対12で同ラウンド取得した場合はサドンデスに突入。装備品やアビリティーがリセットされ、次のラウンドを先取した側が勝利となる。

両サイドの勝利条件

各ラウンドの勝利条件はアタッカーとディフェンダーによって異なる。

アタッカー:
制限時間内にスパイクを設置して起爆させる/敵をすべて倒す

ディフェンダー:
制限時間中スパイクの設置を阻止する/設置されたスパイクを解除する/敵をすべて倒す

▲アタッカーサイドは、スパイクと呼ばれる爆弾を所定の位置で設置し、起爆させれば勝利。行く手を阻む敵を全滅させても勝利だ
▲ディフェンダーサイドは、とにかくスパイクを設置させないこと。万が一設置されてしまった場合は、爆発する前に起動を解除しなければならない

立ち回りの基本

『VALORANT』における立ち回りの基本は「かくれんぼ」だ。いかに敵に見つからないようにしながら相手の情報をつかみ、撃ち合いを有利にできるかがポイントになる。とはいえ、その場限りのパーティーや初心者にとって、いきなりチームメンバーと緻密な連携を取るのは困難。まずは、立ち回りの超基本だけでも把握しておこう。

音を立てない

まずは不必要に音を立てないこと。自ら自分の居場所を敵に知らせる行為になってしまうので、まずは音が出る行動を極力控え、敵に情報を取られないようすることを心がけよう。ちなみに音が出る主な行動は下記の通り。

・走る
・ジャンプする
・高いところから落ちる
・アビリティーを使用/解除する
・オーブを回収する
・射撃(近接武器で攻撃)する
・リロードする
・武器やスパイクを落とす
・スパイクの設置/解除
・マップ内のギミック作動

この中で特に気をつけたいのが足音だ。走ったりジャンプしたりすると音が出るのに対し、歩きやしゃがみ移動は音が音が出ない。直接撃ち合いが発生するまでは、歩いて行動するといいだろう。

▲足音が聞こえる周囲30m程度。足音が聞こえる範囲はミニマップに表示されるので、ある程度目安にするといいだろう

走ってもジャンプしても音がならないテクニック
走っても足音が出ないテクニックを紹介しよう。実は走る際に聞こえる足音は、2歩目からとなっていて1歩目の足音は鳴らない仕様になっている。つまり、ちょっと歩いて止まれば足音をならずに歩くことができる。このテクニックは壁際で索敵をしたい時に有効で、歩いて体を出すよりも動作がすばやい上に、足音もならないため、相手にとっても狙いを定めにくいというメリットがある。

またジャンプする際、しゃがみながらジャンプをし、空中でしゃがみを解除すると、ジャンプの始動と、着地の足音を無音にすることができる。また、ちょっとした段差ならば、しゃがみながら降りることで無音で着地できる。

走りと歩きではピーク(チラ見)の際、見た目のスピードが大きく変わる。小さなテクニックではあるが、音を立てずに行動ができるというのは『VALORANT』にとって大きなアドバンテージになるので、ぜひ覚えておこう。

情報を共有する

敵を見つけたり、仕掛けてあるワナを見つけたりと、危険を察知した場合、自分だけの情報にせず味方と共有することも大切。VC(ボイスチャット)でガンガンしゃべりながら意思疎通を図るのが本来のチーム戦だが、初心者にとってVCはハードルが高い。そんな時は、「ピン」や「ラジオコマンドホイール」がおすすめ。どちらも、設定→操作→コミュニケーションから任意のキーに割り当てることができるので、あらかじめキーを割り当てておこう。

▲ピンを指したい場所に照準を合わせてキーを入力すると、エリア名と自分からの距離が表示される。キーを長押しで「注意せよ」、「ここを監視中」、「サポート要請」、「合図を待て」の4種類の意思表示ができるホイールメニューが表示される
▲[Mキー]でマップを表示させ、任意の場所にカーソルを合わせて左クリックでもピンを指せる。左クリック長押しでピンの種類を選ぶホイールが表示され、さらにラジオコマンドホイールに割り当てたキーを入力すると、特定の指示ができる細かいピンが指せるようになる
▲ちょっとした意志を伝えるのに適している「ラジオコマンドホイール」。ゲームが始まった際にあいさつをして場を和ませたり、ナイストライや感謝のお礼などコミュニケーションが取りやすい内容が豊富だ

ただし、敵が「いるかもしれない」という断定できない情報は、かえって味方に混乱させてしまうこともある。しつこい情報共有は避け、味方にとって有益な情報を与えるように心がけよう。

ちなみに、味方エージェントが話す会話は、アルティメットスキル発動時のセリフ以外の声は敵に聞こえることはないので、積極的に使っていこう。

ミニマップを見るクセをつけよう

ミニマップには味方が視認した敵の場所や仕掛けなど、さまざまな情報が表示される。目の前の撃ち合いに集中したい気持ちもわかるが、こまめにミニマップを見て情報を確認するようにしよう。

▲味方が発見した敵やトラップ、味方のピン情報などはミニマップに一定時間表示される。特に撃ち合いが発生しないような場所では、目の前を見るのではなく、ミニマップでの情報収集を重視することも大切だ

どの敵がどこにいるのかさえわかれば、ここは走って移動できるとか、自分の近くに敵がいるから潜んでおこうといった新たな作戦を組み立てることができるぞ。

購入の基本

購入フェーズ時での購入のセオリーも覚えておきたい。過去の記事でも紹介したように、クレジットが潤沢にある場合は、ファントムかヴァンダル+アビリティー+ヘヴィシールドを購入するのがスタンダード。なお、購入した武器やアビリティーは落としたり使わなかったりすれば次ラウンドに持ち越すことができる。

▲ファントム/ヴァンダル+ヘヴィシールドで3,900クレジットが必要になる。この3,900クレジットをひとつの目安にして、次のラウンドで何が購入できるのかを考えてプレーしていこう
▲慣れないうちは、購入画面時に表示される最低保証クレジットをチェックしよう。次ラウンド開始時で最低保証されるクレジットが確認できるぞ

なおクレジットはラウンドごとに加算される。どのような条件で加算されるかは下記の通りだ。

・敵を倒す(200クレジット)
・スパイクを設置(300クレジット)
・ラウンドに勝利(3,000クレジット)
・ラウンドに敗北(1,900クレジット)
・ラウンドに2回連続で敗北(2,400クレジット)
・ラウンドに3回連続で敗北(2,900クレジット)
・アタッカー側でスパイクを設置せずに生存して敗北(1,000クレジット)
・ディフェンダー側でスパイクが爆発かつ生存して敗北(1,000クレジット)

特にわかりづらいのが、敗北が確定した際のセーブ(負けても生き残ること)するか否かの判断。アタッカー側でスパイクが設置できなかった場合、ディフェンダー側でスパイクが解除できなかった場合で、それぞれ生存していた場合、通常の敗北時に得られるクレジットより極端に少ないクレジットしか獲得できないのだ。

ファントムやヴァンダルといった強力な武器を所持しているのであれば生存していても問題ないが、ハンドガンしか持っていない状態で敗北時に生存するのは悪手となってしまう。必ずしみも敗北していても生存していることが正義というわけではないことを覚えておこう。

▲特にファーストラウンドのディフェンダー側でありがちな間違いセーブ。この状態だと次ラウンドで1,000クレジットクレジットしかもらえず、通常の敗北時の1,900クレジットよりも大きく下回ってしまう。この場合は、スパイクの爆破に巻き込まれて自爆するのがベターだ

購入パターンを覚えよう

今回はスタンダードな購入パターンを3種類紹介しよう。現在のクレジットに応じて購入パターンを考えるといいだろう。

・フルバイ
その名の通り、必要なものはすべて購入するというもの。お金に余裕があれば常にフルバイでOK

・エコバイ(調整バイ)
次のラウンドでフルバイするためのクレジットを残し、その範囲で武器やアビリティーを購入すること

・フォースイバイ(無理バイ)
攻守交代直前ラウンドや、敵にマッチポイントを取られている時など、負けたら次がないラウンドで、無理矢理買えるだけ購入すること

味方と火力を合わせて購入しよう

購入時に注意したいのは、味方と火力を合わせること。自分だけクレジットがあるからフルバイして、次のラウンドで金欠になるなんてことにならないように、味方のクレジットにも気を配っておこう。

▲購入画面では購入を促したり、控えたりする行動をお知らせするボタンがある。ひとりだけ購入パターンが異なる味方がいた場合に活用しよう。またクレジットがない味方に変わって購入できるアピールもできるぞ
▲武器を買ってもらいたい場合は、ほしい武器にカーソルを合わせて右クリックをすればOK。
▲味方が武器をほしがっている場合、画面左のアイコンで確認することができる
▲前のラウンドで拾った武器で、自分が不要な場合は[Gキー]で地面に落として味方に譲ってあげるのもアリ

なお、間違って購入してまった場合や、間違って購入してもらった場合は、購入画面で所持している武器にカーソルを合わせて右クリックをすれば購入をキャンセルできる。ただし、一度でも落とした武器はキャンセルできないので注意しよう。また、クレジットは最大9,000までしかたまらない。次ラウンドでクレジットがあふれてしまうようなら、味方に武器を買ってあげるのも手だ。

マナーの基本

最後は一番重要ともいえるマナーの話。『VALORANT』はチーム戦なのでメンバー同士仲良くプレーするのが勝利への近道だ。しかし「アンレート」のような、いわゆる野良パーティーだと、中には暴言を吐くユーザーと同じチームになってしまうこともある。ここでは、そんなマナー違反のプレーヤーに対する対処法を解説しよう。

コミュニケーションを遮断する

最も簡単なのはコミュニケーションをしないということ。もしVCやテキストで暴言を吐かれてしまったら、そのユーザーからのコミュニケーションを遮断しよう。

▲[escキー]で表示される対戦メニューから、不快な発言やコメントをするユーザーの のチェックを外しコミュニケーションを遮断しよう。ここから報告も可能だ

しつこいユーザーは報告する

何度も暴言を吐いてくるユーザーは「報告」を活用しよう。正しい報告が受理されると、悪質なユーザーは運営サイドからペナルティーを課せられる。

▲「報告」メニューからはさまざまな内容を選ぶことができる。場合によってはテキストで詳しい被害を伝えることも可能だ

降参して試合を辞退する

AFK(試合に参加したのに動かないプレーヤー)するプレーヤーがいるなど、チーム全体に迷惑がかかるユーザーがいる場合、降参して試合を辞退することもできる。

▲[escキー]で表示される対戦メニューから「降参」を選択すると、画面の左下に投票画面が表示される。味方の過半数から同意が得られると試合を辞退できる

まとめ

今回は「アンレート」の基本を解説してきた。『VALORANT』は5vs5の対戦ゲームだということを念頭に、勝っても負けてもチームメンバーが楽しくプレーできる環境作りを心がけていくことが大切だ。

試合で意気投合できれば、フレンドになって今度はパーティーを組んで試合に挑むことも。あくまでゲームだということを忘れずに楽しみながら上達していこう。

次回は「アンレート」を深掘り。アタッカー側とディフェンダー側での基本を解説していこう。

■関連リンク
VALORANT:
https://playvalorant.com/ja-jp/

ゲーム好きが高じて、大学を中退したのちゲーム攻略本の出版社に就職。その後、フリーランスのライターとして活動を続け、現在はさまざまなウェブメディアでライター、ディレクター、カメラマン、デザイナーとして活躍。生涯書いた攻略本は200冊以上、インタビュー数はのべ100人以上。最近はゴルフにはまっている。

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