【大会レポート+インタビュー】参加者の多くが初のeスポーツ大会出場者!——VCJの裏で開催されていた「東京メトロカップ」は同接1万超えで大成功!

【大会レポート+インタビュー】参加者の多くが初のeスポーツ大会出場者!——VCJの裏で開催されていた「東京メトロカップ」は同接1万超えで大成功!

地下鉄でおなじみの東京メトロが主催する『ストリートファイター6』のeスポーツ大会「TOKYO METRO CUP STREET FIGHTER 6(東京メトロカップ)」の決勝大会が3月30日(土)、JCG豊洲スタジオにて開催された。

▲実況解説はREJECT所属のこく兄氏とハイタニ氏。東京メトロの制服(ホンモノ)に袖を通すという貴重な体験に喜ぶふたり
▲選手の控室&インタビューブースは地下鉄の駅をモチーフにしたデザインが施されていた。

本大会の大きな特徴は、プロアマ問わず参加できるオープン大会であるということ。そして学生部門、一般部門に分かれていることではないだろうか。学生の腕試しはもちろん、気軽にプロと対戦できるといったチャンスもあることから、多くの参加者が集まっていた。

3月3日(日)にはオンライン予選が開催されていたが、応募総数は900人超えと当初の予定最大数(学生部門128名、一般部門256名)を大きく上回るエントリーがあり、応募者全員が参加で開催されることに。

▲ちなみに試合会場はこんな感じ。ムーディーな個室で行われるため、一般的なオープン大会とは大きく環境が異なるのも「東京メトロカップ」ならでは。こちらの豊洲看板とメトロマークの銘板は駅と電車それぞれに実際に使用されているもの。

今回は、そんな「東京メトロカップ」の決勝大会の様子と、勝利者インタビュー、主催の東京地下鉄株式会社 山﨑 士(やまざき つかさ)氏のインタビューをお届けしよう。

学生部門決勝大会

まずは学生部門から。決勝大会に駒を進めたのはSS熊本 IBUSHIGIN かべ選手(ケン)、雄次郎選手(JP)、まるみ選手(キャミィ)の3名。学生部門にまさかのプロ選手が出場しているということで、SNS上でも話題になった学生部門だが、かべ選手はれっきとした鍼灸専門学校生。一方で、雄次郎選手やまるみ選手はアマチュアでありながら、かべ選手よりもMR(マスターレート)が高いという強豪選手だ。

▲学生部門のトーナメント表。各試合はBo5で行われ、ウィナーズ側は一度負けてもルーザーズ側に進出し巻き返しが狙えるダブルエリミネーション。グランドファイナルではウィナーズの勝者とルーザーズの勝者が戦い、ルーザーズ側はリセットを含めるとグランドファイナルで2度勝利しなければならない(引用元:『東京メトロカップ』 / © CAPCOM

グランドファイナルに進出したのは安定した立ち回りを見せたかべ選手と、ルーザーズから上り詰めたまるみ選手。お互い拮抗した戦いを見せつつ、疑惑の大足で一度は勝利をつかみリセットまで持ち込んだまるみ選手。

▲かべ選手のコンボをくらい、画面端であとがないまるみ選手。本来ならば絶対にやらないであろう、起き上がりにしゃがみ大キックをぶん回して勝利するという珍場面に、「大足!? 絶対パナしでしょ!」と思わず心の声が漏れてしまうこく兄氏。両選手も苦笑いを見せて会場を沸かせた(引用元:『東京メトロカップ』 / © CAPCOM

しかし、そんなとんでも大足でお互いの緊張がほどけたのか、再戦時にはかべ選手の冷静な立ち回りを見せつけ3:0で勝利。見事優勝を勝ち取った。

▲終始表情を変えずにプレーしていたかべ選手。優勝の瞬間もその表情は変わらなかった

学生部門優勝インタビュー

——優勝おめでとうございます! 今の率直な気持ちをお聞かせください。

かべ選手:ありがとうございます。ふたりの仕上がり具合がすごかったので正直あまり自信がありませんでしたが、勝ててうれしかったです。ホッとしています!

——決勝大会に進むにあたり取り組んでいたことはありますか?

かべ選手:予選の頃はサブキャラクター(キャミィ)も練習していて、大会でも使ってみるという試みをしていました。ただ、キャミィの方は動きが悪かったので、キャラクターはケンに絞って決勝大会に挑みました。

また、最終的にまるみ選手のキャミィと当たったので、自身でもキャミィを使っていた経験が生きたのかなと思っています。

——確かに。まるみ選手との戦いでは空中で軌道を変える「キャノンストライク」の対策がしっかりしているように見えました。その辺は意識されていましたか?

かべ選手:いや〜、実際は震えていました(笑)。震えて固まっちゃってて……。ただ「キャノンストライク」ってガードしてからも読み合いがあるので、ガードしてからの読み合いが生かせたのかなと思っています。

▲「キャノンストライク」をガードしたあとは、密着した状態で次の読み合いが発生する。かべ選手は「キャノンストライク」をガードしたあと、後方に下がり相手の投げをすかして反撃に出るなど冷静な対応が垣間見えた(引用元:『東京メトロカップ』 / © CAPCOM

——個人的に良かったラウンドはありましたか?

かべ選手:まるみ選手の大足で負けてしまった試合ですかね(笑)。試合には負けてしまったですけど、こういうコマンドミスがあるのはオフライン大会ならではで面白かったです。

——あの大足は面白かったですもんね。

かべ選手:そうですね。ふたりとも笑っちゃった感じで(笑)。

オフラインの大会って気合いが入りすぎて、ボタンの入力が先走っちゃうことがあるんですよ。そういうミスがあるというのは今年出場したシンガポールのCPT(カプコンプロツアー)で経験して「ミスっても動揺しない」ということを学んでいたので、そういうのも生きたかなぁ。

逆にああいう場面があったからこそリラックスできて次の試合に挑めました。

——一部SNSでも話題になっていましたが、なぜプロであるかべ選手が学生部門に出場したのでしょうか。

かべ選手:実はそんなに深い意味はなくて、エヴァ:eに所属しているひかる選手に「学生で出られる最後の試合ですよ!」っていわれたのがきっかけで、ひかる選手と一緒に学生部門に出場しました。

——実際、あまり接点のない学生との戦いはどうでしたか?

かべ選手:相手が学生であることを意識していたわけではありませんが、雄次郎選手なんかは択が独特だなぁと感じていました。学生には結構そういうプレースタイルの人が多いような印象もありましたね。これは学生に限らずですけど『スト6』から入ってきたプレーヤーって、『スト4』や『スト5』からやっていた選手と違った特徴がありますね。

——では最後に今年の意気込みをお聞かせください。

かべ選手:まだまだトップの選手の中で勝ち続けるのは難しいと感じています。今は筋トレの期間という感じで、課題を洗い出しています。いまだに新しい発見があるのでもっともっと成長していきたいと思います!

——ありがとうございました!

▲実は元スピードスケートの選手で、ワールドカップ出場やオリンピック選考会に出場するなど、スピードスケートの腕前も折り紙付きのかべ選手。1対1なことや負けたらすべて自分の責任だというところがスピードスケートに似ているというところから格闘ゲームにはまったのだとか

学生部門試合結果

(引用元:『東京メトロカップ』 / © CAPCOM

一般部門決勝大会

一般部門で決勝大会に進出したのは8名。ウィナーズ側は再春館SOL熊本 ネモ選手(ブランカ)、再春館SOL熊本 ひぐち選手(ガイル)、神木C選手(JP)、AMTRS 小路KOG選手(リリー)、ルーザーズ側はNISHIKIN選手(ブランカ)、えびはら選手(ルーク)、IBUSHIGIN 翔選手(JP)、おわえちゃん選手(春麗)となった。

▲一般部門はBo3で行われる。ウィナーズファイナルと、ルーザーズファイナル、グランドファイナルのみBo5だ。ちなみに負けた側のみ、使用キャラクターを変更することができる(引用元:『東京メトロカップ』 / © CAPCOM

プロ選手が多く残る結果となっているが、その中でもひときわ異彩を放っていたのがひぐち選手だ。「ストリートファイター」シリーズのガイル使いとして有名なだけあり、非常に冷静な立ち回りを見せつけていた。特にウィナーズファイナルの小路KOG選手戦では、リリー対策をしっかりとしてきていたのか、あらゆる攻撃に対して最適解で反撃していたのが印象的だ。

▲ガード後の手痛い反撃をしっかり入れ込むひぐち選手。キャラ差も相まって、配信のコメントでも「いやきっつ」とか「どうすんだよこれw」と、小路KOG選手に同情のコメントがよせられるシーンも(引用元:『東京メトロカップ』 / © CAPCOM

試合終えた小路KOG選手に話を聞くと「あれ、ムリムリ(笑)」と苦笑い。仮にルーザーズから再戦できたとしても、リリーではなく、サブキャラクターのディージェーで挑んだかもと、ひぐち戦のつらさを語っていた。

グランドファイナルはひぐち選手と、ルーザーズから勝ち進んできたNISHIKIN選手との戦い。NISHIKIN選手も、リセットまであと1本というところまで追い込んだが、初戦で同じチームでもあるネモ選手のブランカと戦っていたことも相まって、ひぐち選手が勝利を勝ち取った。

一般部門優勝インタビュー

——優勝おめでとうございます! 今の率直な気持ちをお聞かせください。

ひぐち選手:実は今月別の大会で2回優勝していた、今回勝てば3回目の優勝がかかっていました。こうして無事に3回優勝を果たすことができてうれしかったです。なかなかない貴重な体験ができました。

——ウィナーズを無敗で勝ち進みましたが、一番印象に残っている試合はありますか?

ひぐち選手:やっぱり最後の戦いですね。NISHIKIN選手は普段の対戦でも接戦が多いので、なんとか勝てて良かったなぁって感じでしたね。

——お互いの択に対して対策をしあっているようにも見えました。

ひぐち選手:そうですね。普段から対戦していることもあるので、どういう手札を出してくるのかなというのを常に考えながらやっていました。

▲勝利の瞬間、安堵の表情を見せるひぐち選手。「もう択がなかった」とギリギリまで自分の手札を出し切っていたことを声に出していた

——最後は自分の手札がないみたいなことを声にだしていましたもんね。

ひぐち選手:そうですね。すべてを出し切って優勝を勝ち取りました!

——個人的には小路KOG選手のリリー戦も印象的でした。確反をしっかりとるなど、リリーに対する対策が光っていたようにも感じました。

ひぐち選手:強いリリーの方と練習させてもらっていたので、みんなが見逃している部分をしっかり反撃するというのを意識して戦いました。

——ちなみに現在学生で休学中ということで、学生部門にも出場できたかと思います。一般部門を選んだ理由は?

ひぐち選手:『ストリートファイター5』の頃に学生部門の大会に出場して優勝した経験があるので、今回は一般部門に挑戦するという気持ちで出場しました。

——今回の大会ではヘッドホンではなくネックスピーカーが採用されていました。使ってみた感想はいかがでしたか?

ひぐち選手:臨場感があってヘッドホンのように耳が痛くなるということもないので良かったです。会場も普段と違う環境だったので新鮮でした。

プレッシャーを感じることもなく、意外と落ち着いてプレーできたんじゃないかな。

——また4月から新しい大会がはじまって来ると思いますが今季の意気込みをお聞かせください。

ひぐち選手:去年はシーズン中の成績はあまり良くありませんでした。今年はこの「東京メトロカップ」の勢いに乗ってシーズン中もいい成績を収められたらと思っているので、みなさん応援よろしくお願いします!

▲左から小路KOG選手、ひぐち選手、NISHIKIN選手

——ありがとうございました!

一般部門試合結果

(引用元:『東京メトロカップ』 / © CAPCOM

「ゲームを通じて外に出る」そんな環境を作っていきたい——東京地下鉄株式会社 山﨑 士氏インタビュー

最後に、東京メトロカップの運営に携わった山﨑 士氏のインタビューをお届けしよう。

——なぜ鉄道会社が「東京メトロカップ」のようなeスポーツ大会を開こうと思ったのか、経緯をお聞かせください。

山﨑:私自身、電車の整備をしていたエンジニアだったのですが、趣味でゲームをするくらいeスポーツには興味を持っていました。そんな中、eスポーツに関する業務の社内公募があってこういった大会運営に携わるようになりました。

また、弊社は2016年からスタートアップ企業との協業や出資を目的とした「アクセラレータープログラム」というのを実施していて、その中でeスポーツジム事業の展開が採択されたのが経緯になります。

そのアクセラレータープログラムで、2021年には株式会社ゲシピさんと資本業務提携を行い、eスポーツ専用ジム「eスポーツジム™」を赤羽岩淵にオープンしました。

▲プロプレイヤーからレッスンを受けられるサービスもあった「eスポーツジム™」。現在は就労移行支援サービスやシニア向けサービス等、eスポーツを通じたお客様や地域の課題解決のために活用されているとのこと(引用元:東京メトロ

しかしコロナ禍ということもあり、なかなか軌道に乗ることができず、2023年6月末でeスポーツジム自体は閉業することとなりました。

——なるほど。そういった流れで東京メトロがeスポーツに関わるようになったんですね。

山﨑:そうですね。「eスポーツジム™」が閉業したことで、株式会社ゲシピさんとも資本業務提携も終わってしまったのですが、小学生親子向けのeスポーツ大会「小学生親子Duo大会in東京」を東京メトロ初のeスポーツ大会として2021年8月に開催しました。

▲コロナ禍でも親子で楽しめるコミュニケーションツールとなっている、『フォートナイト』のeスポーツ大会開催について、凸版印刷株式会社からのご紹介を受け開催した「親子Duo大会」。2021年の第1回を皮切りに、毎年開催されるようになった人気大会でもある(引用元:東京メトロ

「小学生親子Duo大会」を通じて私たちの役目を改めて考えた時、カジュアル層が気軽に参加できる大会の場を提供することだと再認識しました。そこで、より多くのプレーヤーが参加できる格闘ゲームに焦点を置き「TOKYO METRO CUP STREET FIGHTER 6」を開催しました。

最終的に弊社としては、人流創出を目的としていて、eスポーツ大会を通じて多くのお客様に電車に乗っていただくことも視野に入れて活動しています。

今まではすべてオンラインで開催されていましたが、今回は選手の皆さんだけでもオフラインで参加という形にすることができました。いずれは観客の方も会場に足を運んでもらえるような大きな大会を開きたいですね。

「ゲームを通じて外に出る」といった環境を支えていきたいと思っています。

——実際に「東京メトロカップ」を開催してみて、カジュアル層に対する手応えはありましたか?

山﨑:参加者の中から122名の方にアンケートをご回答いただいたのですが、4割以上の方が初めて格闘ゲームの大会に参加したという結果が得られました。今まで、格闘ゲーム大会に出場したことがないユーザーにコンタクトできたのは大きな意味があると思いますね。

——確かに、eスポーツの裾野を広げたという意味では大貢献ですよね。例えば、大会の告知を中吊りや駅のホームで展開していたり、かなり異色な大会ですもんね。

▲飯田橋の駅を移動中偶然見つけた「東京メトロカップ」の告知ポスター。通勤や通学で使う駅構内に広告があるのは、大きな宣伝効果だといえる

山﨑:ありがとうございます。そういう反響があるとうれしいですね。また、カプコンさんから許諾をいただけたというのも大きかったですね。スポンサー様やお客様、運営のJCGさんなど、いろいろな方々に支えられたおかげで実現できたと感じています。

——配信の同接は1万人を越えたというのも大きいですよね。

山﨑:そうですね。同じ時間帯で『VALORANT』の国内リーグのプレーオフが開催されているので、昨日まで気が気じゃなかったんですけど、こうして多くの方に視聴していただいてホッとしています(笑)。

——いやいや大成功ですよ! 逆に課題はありましたか?

山﨑:開始時間の告知がうまくいかなかったのが心残りです。Xで開催の告知はしていたのですが「配信は何時からやるのか」といった声もたくさんあり、お客様へのご配慮が足りなかったと反省しています。

あとは、予選大会の配信がほしかったという声もあったので、次回からはそういった要望にもお応えできるようにしていきたいです。

ただ、予選の様子は出場選手の方が個別に配信してくれていて、選手からは「視聴者が増えてうれしい」という声もありました。配信者の配信を通じて「東京メトロカップ」を知ってもらえたという部分もあるので、難しい課題ですね(笑)。

——あとひとつ気になったのが、学生部門と一般部門とふたつの部門があったことです。これは何か狙いがあったのでしょうか。

山﨑:実力がある学生でも、プロ選手も出場するオープン大会で勝ち進むのは難しいことかもしれません。カジュアル大会の魅力として、より多くの学生やアマチュアプレーヤーにも入賞してもらいたいという気持ちから学生部門を作りました。

——逆に、プロ選手が参加できるということに制限をかけようとは思わなかったのでしょうか。例えばアマチュアだけの大会にして、優勝すると最後にプロ選手と戦えるみたいな形式にするとか——。

山﨑:プロ選手も当たり前のように対戦会にいたり、プロもアマも関係なくプレーを楽しむといった文化が「ストリートファイター」シリーズにはあって、そういった文化を大事にしたいという想いがありました。

また大会を通じてプロ選手と戦えたという思い出もあると思いますしね。そういった意味もあって、今回は制限なしの参加形式にしました。

——確かにプロ選手が学生部門に出場しているなんていうのは、ある意味新鮮で面白かったです。

山﨑:そうですね。また、プロの選手に参加していただいたことで、大きな宣伝効果にもなったと思います。本大会から初めて弊社のYouTubeアカウントを作成したのですが、チャンネル登録者数もまだ300人程度なのにも関わらず、これだけ多くの方に視聴いただけたのはプロの選手に参加していただいたおかげであると感じています。

——最後に今後の展望をお聞かせください。

山﨑:第二回も絶対にやりますとは言い切れませんが、eスポーツという新しい文化にもっともっと貢献できるよう、今後も新しいことに挑戦していけたらうれしいです。

なのでeスポーツ大会はやります!

——おおっ、期待しています! 本日はありがとうございました。

まとめ

鉄道会社が主催ということもあり、いたるところに鉄道会社ならではの仕掛けが施されていた「東京メトロカップ」。いわゆる競技シーンとは違った面白さがいくつもちりばめられていた。

▲何気ない駅のホームに見えるが、よく見ると駅名は「決勝」で次の駅が「優勝決定戦」に! 路線を表す記号はSF06と『ストリートファイター6』になぞらえている。また優先席などのステッカーもよく見ると格ゲーあるあるな文言が書いてあって面白い。ぜひとも販売してほしい!

eスポーツ大会というと、プロ選手が活躍するプロシーンをイメージしがちだが、こうしたアマチュアが参加できる大会もれっきとしたeスポーツ大会だ。特に格闘ゲームの大会は、プロもアマも関係なく、いちプレーヤーとして同じ土俵に立てるのも魅力のひとつ。

こうした景色はかつてゲームセンターで開催されていた大会に非常によく似ていて、うまい人もそうでない人も誰でも参加できるというゲーム大会の醍醐味をうまく継承しているのではないだろうか。

今回MCとして出演していた、こく兄氏やハイタニ氏も元はゲームセンター出身のプレーヤー。彼らがこうしてeスポーツ大会のMCをやっていること自体、感慨深いものがある。

今後もこうしたカジュアルな大会が増え、そこからまた新たなレジェンドが誕生してくれることを期待したい。

■TOKYO METRO CUP STREET FIGHTER 6 決勝大会 配信アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=yNgh0i2fMyY

ゲーム好きが高じて、大学を中退したのちゲーム攻略本の出版社に就職。その後、フリーランスのライターとして活動を続け、現在はさまざまなウェブメディアでライター、ディレクター、カメラマン、デザイナーとして活躍。生涯書いた攻略本は200冊以上、インタビュー数はのべ100人以上。最近はゴルフにはまっている。

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