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【SFL出場選手紹介】ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2024の全チームのロースターが決定

ストリートファイター6

6月30日に、Crazy RaccoonがXで最後のロースター発表をしたことで、ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2024のロースターがすべて出揃いました。

今年は新規参入のREJECT(RC)とCrazy Raccoon(CR)、FUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBUSHIGIN)が加わり、全12チームで開催されます。チームが増えたことにより、2Division制となりました。チーム分けは7月8日の「Division発表特別番組」が公式配信されるということなので、それまでは待機しましょう。

ということで、各チームのロースターとその特徴を解説していきたいと思います。

Belc FAV gaming(FAV)

sako選手

りゅうせい選手

りゅうきち選手

ts選手

昨年のSFLを制したチャンピオンチーム。プロパーであるsako選手とりゅうせい選手に加え、ときど選手、ボンちゃん選手のふたりのレンタル枠が強力なチームでした。今シーズンはときど選手がREJECTに移籍したことで、その穴を埋める必要があり、りゅうきち選手とts選手の2名が新加入となりました。ボンちゃん選手は残留すると思われましたが、新規2名を加入させています。

りゅうきち選手はEVO Japan 2024でもファイナリストに残るなど、ここ半年で急成長した選手のひとりです。ts選手はひびき軍団のひとりとして、こちらも昨年末から活躍が著しい選手です。勢いとしては申し分ありませんが、どちらもケン使いなので、キャラ被りはマイナス要素となるSFLにおいて、どのように対処していくかが見所です。おそらく、りゅうきち選手かts選手のどちらかが豪鬼にキャラ変えしてくるのではないでしょうか。

sako選手とりゅうせい選手は安定した結果が望めそう。りゅうせい選手は大幅の下方調整がされたJPを使い続けるかも注目です。

DatonatioN FocusMe(DFM)

板橋ザンギエフ選手

ナウマン選手

竹内ジョン選手

まちゃぼー選手

昨年2位。1st Stageを6位で滑り込んだギリギリの状態から一転し、2nd Stageでは一気に2位まで駆け上り、グランドファイナルへ進出。その立役者であったレンタル枠のふ~ど選手が再春館SOL熊本へ移籍。抜けた枠を元魚群のまちゃぼー選手が参入。

豪鬼参入のタイミングで行われたアップデートで、ザンギエフの大幅上方調整が行われており、板橋ザンギエフ選手がザンギエフで出場するかが注目です。ナウマン選手のケン、竹内ジョン選手のラシードとバランスの良いキャラクターの組み合わせに、まちゃぼー選手が何を使ってくるかも気になるところです。ケンをそのまま使ってくるのか、それとも『SFV』で使用していた豪鬼を出してくるのか。

再春館SOL熊本(SS熊本)

ネモ選手

ひぐち選手

ウメハラ選手

ふ~ど選手

昨年3位。エースであったShuto選手がCRに移籍。さらに昨年の1st Stageに参戦したササモ選手、2nd Stageに参戦したCosa選手(元かべ選手)が所属していたIBUSHIGINがチームとして参戦することとなり、2枠の空きができています。そこに入ったのは、ウメハラ選手とふ~ど選手のTeam Beastのふたり。ウメハラ選手は昨年SFLに参加していなかったので、1年ぶりの参戦となります。ウメハラ選手はケンをメインに使っていましたが、SFL参戦にあたって、新たなキャラを選んでくる可能性は十分にあります。配信では豪鬼をかなり使っているので、豪鬼なのではないでしょうか。ふ~ど選手はDeeJayの調整によりキャラクターの変更も考えられる状態です。ネモ選手がJPとブランカの2枚、ひぐち選手がガイルで行くことはほぼ確定と言えるので、それを補填するキャラクターを選んでくるのではないでしょうか。

VARREL

マゴ選手

もけ選手

水派選手

だいこく選手

昨年4位。魚群を運営するTOPANGAがVARRELを運営するDONUTSと経営統合し、CELLORBとして運営し、チーム名もVARRELに統合されました。これにより、魚群からVARRELに移籍する選手としない選手に分かれ、『スト6』部門もまちゃぼー選手が移籍しない決断をしました。そのまちゃぼー選手の代わりに入ったのがだいこく選手です。

昨シーズンに大活躍したもけ選手は、今年のEVO Japanでも5位入賞を果たし、サウジアラビアで行われるeスポーツワールドカップへの出場を早々に決めています。

おそらく、ジュリ(マゴ選手)、春麗(もけ選手)、キャミィ(水派選手)と、スピード重視の女性キャラがメインとなるのは昨年同様。だいこく選手のガイルが入ることで、他のチームが対応しにくくなり、よりバランスの取れたチームとなりそうです。

CAG OSAKA(CAG)

GO1選手

フェンリっち選手

えいた選手

うりょ選手

昨年5位。昨年参戦し、いきなり5位の好成績を残したCAG。しかし、どぐら選手がCRに移籍し、レンタル枠だったかずのこ選手も所属のBurning Core Toyama(BCT)からCRに移籍しています。このふたりの代わりを務めるのが、昨年、忍ism Gamingから移籍してきたえいた選手と2023シーズンでDFMの一員として参加したうりょ選手。うりょ選手はレンタル枠ではなく、CAGに所属することになっており、純正チームとしての参加となります。選手全員が関西地区出身と言うこともあり、箱推ししやすいチームとして生まれ変わりました。

GO1選手の春麗はおそらく、そのままと思われますが、やはりフェンリっち選手がJPをそのまま使うかどうか。独特のJPだっただけに、そのまま行って欲しい気もします。新戦力のえいた選手はおそらくケン。うりょ選手は春麗なので、GO1選手との被りをどうするかがひとつの鍵と言えそうです。

忍ism Gaming(忍ism)

ももち選手

藤村選手

ヤマグチ選手

ジョニィ選手

昨年6位。1st Stageは順当に勝ち上がるも2nd Stageで失速して6位の結果となった忍ism。数少ないレンタル枠のない純正チームとして参戦していますが、今年も、ももち選手、藤村選手、ジョニィ選手、ヤマグチ選手の忍ism所属メンバーで参戦します。唯一3年連続でロースターが変わっていないチームです。ロースターが変わっていないと言うことはそれだけ他のチームが対策しやすいとも言えますが、チームワークの良さ、連携の良さは他のチームとは段違いとも言えます。また、どの選手もマルチキャラプレイヤーなので、誰がどのキャラを使ってくるかは単純に読めるものでもないので、その面では対策が大変なチームとも言えます。

名古屋NTPOJA(NTPOJA)

KEI.B選手

立川選手

大谷選手

もっちー選手

昨年7位。名古屋OJA Body Starから名古屋NTPOJAに名称が変更。名古屋OJAの顔とも言えるあきら選手がRCに移籍し、オニキ選手が未参戦となり、確定しているのはKEI.B選手のみと言う状況に、なんとコーチとしても定評のある立川選手が参入。昨年はGood 8Squad(G8S)から出場していましたが、元々の所属はBCTのレンタル枠だったので、この参戦はあり得ると言えばあり得る感じです。昨年はG8Sの勝ち星の半分を稼ぎ、今年はサウジアラビアのeスポーツワールドカップの出場権を獲得して、選手としても乗っているので、活躍は期待できそうです。さらに、同じBCTで、同級生である大谷選手も参戦がきまりました。昨年のCPT 2023 オンラインプレミアで準優勝の好成績を残しており、SFLの参加経験もあるので、大化けする可能性はあります。最後のひと枠は『ギルティギア ストライヴ』のプロライセンス保持者であるもっちー選手が入りました。もちろん、『スト6』もしっかりとプレイしていたので、戦力として十分と判断されての参戦です。使用キャラクターはKEI.B選手がJP、立川選手がモダンED、大谷選手がルーク、そしてもっちー選手もルークです。ルークは被りとみるか、ルークを2枚使えるとみるか、ここは判断が難しいところです。

広島 TEAM iXA(iXA)

AQUA選手

じゃじぃ選手

ひかる選手

ひびき選手

昨年8位。『スト6』部門の所属選手が4人いるiXAは、純正チームでの参戦を見込まれていましたが、ロースター発表をしてみれば、2人の助っ人選手を擁する布陣で参戦。エヴァ:eのひかる選手とSBI e-Sportsのひびき選手が参戦しました。このふたりのSFLの参戦は予想されていましたが、まさかiXAに入るとは予想外でした。ただ、ひかる選手が使用するA.K.Iとひびき選手が使用するリリーは、プロ選手ではなかなか使用する人が少ないレアキャラ。SFLでは唯一無二のキャラクターとなります。それだけに、レアキャラ使いの多いiXAのチームカラーに合っている選手とも言えます。SFLは対戦相手の攻略が重要になってくるので、ひかる選手やひびき選手の為だけに攻略のリソースを割くのは効率的とは言い難く、その分、台風の目となる可能性は十分にあります。

AQUA選手のリーダーシップと、じゃじぃ選手の安定感を加味すれば、上位入賞も狙えるチームでしょう。

Good 8 Squad(G8S)

ガチくん選手

ぷげら選手

カワノ選手

YHC-餅選手

昨年9位。eスポーツチーム制になってから、無類の強さを誇っていたG8Sですが、昨年は新タイトル、新キャラクターの壁にぶつかり最下位に終わっています。さらに昨年、ひとり気を吐いていた助っ人選手である立川選手が抜けており、代わりに入ったYHC-餅選手は1年ぶりのSFL復帰で『スト6』のSFLとしては初参戦となります。単純に戦力的にみるとアップしたとは言い難い編成です。ただ、個々の実力は上がっており、ガチくん選手は、CAPCOM CUP Xで3位入賞を果たし、カワノ選手もスウェーデンで行われた「DreamHack Summer 2024」で優勝するなど結果を残しています。ぷげら選手も最強EDの呼び声も高く、YHC-餅選手のダルシムは相変わらずの強さを誇っています。

FUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)

翔選手

cosa選手

ヤナイ選手

ササモ選手

今シーズンから参加の新チーム。とは言っても、リーダーである翔選手以外は、SFLを経験したことがある元リーガー。cosa選手とササモ選手は昨年に、ヤナイ選手は2021年にSS熊本の助っ人として参加しています。翔選手はSFL未体験ながら、『スト6』に変わってから、もっとも成長し、活躍している選手として認知されています。昨年EVOでは5位タイ、Gamers8では優勝、今年のEVO Japanでも準優勝と軒並み大舞台で結果を残しています。

したがって、初参戦ながら気負いは感じられず、純正チームらしいチームワークの良さをみせ、大物喰いをする可能性はあります。それでも4ヶ月以上にわたる長期戦であったり、対戦する相手が確定している状態での対戦は、トーナメントとは違い、どこまで対応できるかが鍵となってくるでしょう。

REJECT(RC)

ときど選手

あきら選手

鶏めし選手

Leshar選手

今シーズンから参加の新チーム。これまでずっと助っ人として参戦してきたときど選手が満を持してチームを率いて参戦です。選手としての活躍だけでなくチームリーダーとしての統率力に期待したいところです。あきら選手は名古屋OJAの顔として、3年間チームを率いてきた実績があります。こちらも選手としての戦力以上にときど選手の片腕として、チームを支える存在となるでしょう。鶏めし選手はこれまでずっと助っ人として参戦してきましたが、今回REJECTのメンバーとして参加します。これまで通り兼業としての活動ですが、チームに所属したことで、より活動の幅が広がり、活躍を期待できるのではないでしょうか。最後のひとりは韓国の春麗使い、Leshar選手。初の海外在住の外国人選手(※)CCXでは5位タイと好成績を残し一躍注目を集めました。特にグループ予選ではもっとも厳しいグループFを1位通過しています。どの選手も使用キャラクターのスペシャリストであるため、基本的に1つのキャラクターしか使えません。相手に合わせたキャラクター選択が難しくなりそうですが、高い練度があり、4人の使うキャラクターのバランスの良さから、不利を補って有り余る力を発揮できそうです。

※国内在住の外国人選手はガンファイト選手が第1号

Crazy Racoon(CR)

どぐら選手

Shuto選手

かずのこ選手

ボンちゃん選手

今シーズンから参加の新チーム。SFLの常連であるどぐら選手ですが、様々なチームを渡りあるく助っ人家業としての出場で、今回、初となるチームリーダーとしての参加です。『スト6』リリース以降、様々なイベントやストリーマーとの連携を実現しており、チームの運営にも期待が持てるのではないでしょうか。CRのストリーマーイベントをきっかけに関係性を築けたShuto選手と昨年CAGでチームメンバーだったかずのこ選手が参加。さらに、FAVから移籍したボンちゃん選手も加わり、昨年はそれぞれのチームでエースとして活躍した選手が勢揃いです。どの選手が出ても結果を残しそうなメンバーで、相手チームは対戦メンバー選びに苦しみそうです。また、CRと言えば、多くの人気ストリーマーを抱えており、SFLの応援配信やミラー配信など、リーグ自体の後押しも期待したいところです。

まとめ

『スト6』がYear2に入り、ゲームにこなれてきた状況にありますが、Year1で最後に登場した豪鬼、Year2で早々に登場したベガなどの新勢力によって、キャラクターの強さは混沌としてきています。さらにカプコン開発陣がYear2は頻繁に調整を行うと言っており、SFLのシーズン中で強さや戦い方が変わる可能性もあります。なので、現状ではどのチームが突出しているとは言いにくい状況です。選手としても、復帰組であるウメハラ選手やYHC-餅選手。格ゲーの他タイトルからの参戦であるもっちー選手が、『スト6』のSFLでどれだけ結果を残せるかも未知数と言えます。

今回、注目したいのはLeshar選手の参戦です。海外在住の外国人選手の参入は初めてですが、すでにSFL:Pro-USでは、VERSUS VORTEXがOIL KING選手(台湾)やDCQ選手(中国)、Xian選手(シンガポール)、NL選手(韓国)、NASRがAngry Bird選手(UAE)、Big Bird選手(UAE)などUS地区以外の多くの選手が参戦しています。フィジカルスポーツでは、トップリーグに世界各国から有力選手が集まってくるのは常であり、シューティングゲームやMOBAなどのeスポーツチームには、外国人選手の参加は当たり前のように行われています。

SFLもLeshar選手が参加したことにより、外国人選手が参戦することが当たり前のようになってくるのではないでしょうか。日本人選手にとっては、余計狭き門となりますが、海外のトッププロが日本でプレイし、身近に試合を観られるようになるのは、リーグとして価値が高まるとも言えます。

ストリートファイター6
Writer
岡安 学

eスポーツを精力的に取材するフリーライター。イベント取材を始め、法律問題、eスポーツマーケットなど、様々な切り口でeスポーツを取り上げる。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社刊)。@digiyas

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