【イベントレポート】カプコン40年の軌跡を綴る「大カプコン展」で体感した“世界を魅了する”クリエイションの真髄

2026.1.13
【イベントレポート】カプコン40年の軌跡を綴る「大カプコン展」で体感した“世界を魅了する”クリエイションの真髄
©CAPCOM

日本が世界に誇るゲームメーカー、カプコン。その40年以上にわたる挑戦の軌跡が描かれた「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」が、ついに東京・京橋の「CREATIVE MUSEUM TOKYO」で開幕しました。

今回、筆者は一般公開に先駆けて行われたメディア向け内覧会にご招待いただいたので、皆様にもその素晴らしさの一端だけでもお届けしたいと思います。会場のあまりにも「オフィス感」のある佇まいに少しびっくりしてしまう方もいるかもしれませんが、会場は6Fとなっています。少し迷いやすいので案内をよく見てご参加ください!

会場に足を踏み入れてまず感じたのは、圧倒的な「密度」。単にこれまでの作品たちを並べて展示している、という訳では無く、一つのキャラクターが、一つのシステムが、一つの作品が、いかにして産み落とされたのか。その泥臭くも輝かしい「産みの苦しみと喜び」が、展示物一つひとつから溢れ出していました。

文章だけでは語り尽くせないほどのボリュームがある本展ですが、本記事では特に東京会場で新たに追加された貴重な資料群を中心に、その見どころを徹底レポートしていきます。

40年の歴史を歩む「5つのラウンド」

会場内は大きく5つのエリア(ラウンド)に分かれていました。

  • ROUND 1:歴代ハードとタイトルの年表、数多くのタイトルロゴの展示といった「40年の全体像」を表現するエリア。
  • ROUND 2:ドット絵から最新のグラフィックまでの発展。音やエフェクトの開発といった「ゲーム体験を彩る表現」にフォーカスしたエリア。
  • ROUND 3:代表作を中心に「リアリティの追求」を表現したエリア。
  • BOUNS STAGE:モーションキャプチャーの疑似体験ができる体験型エリア。
  • FINAL ROUND:数多くの名作を産み出し、支えてきたクリエイターのメッセージ映像。

どのエリアも、カプコンのゲームを遊んだことがあるユーザー諸氏ならつい興奮してしまうような展示に溢れていました。昔遊んでいたあの作品の裏側や、つい最近プレイした(まさに今プレイしている)ゲームが作られるまでの努力の過程を垣間見ることができます。

ROUND 1の展示。タイトルロゴがずらり。すべての作品までは展示できなかったそうですが、懐かしいタイトルも多く一つ一つ眺めるだけでも当時のゲーム体験が思い出されます。 タイトル©CAPCOM
筆者の一押し初代「MONSTER HUNTER」のロゴ。子どもながらにティザームービーで凄く感動していたのを覚えています。 タイトル©CAPCOM

世界初公開の「企画書」が語る真実。東京会場でしか会えない伝説の資料たち

本展の目玉と言えるのが、開発の最前線で描かれた生々しいアナログ資料の数々です。特に注目すべきは、今回の東京会場から新たに追加された『ロックマンX』『ブレス オブ ファイア』『ヴァンパイア』などなど、名作たちの貴重な手描き資料です!

ガラスケースの中に並ぶ、色褪せた方眼紙やコピー用紙。そこには、今や世界中で愛されるキャラクターたちの「原型」がありありと描かれていました。驚かされるのは、その書き込みの細かさ。キャラクターの挙動、当たり判定の概念、さらにはドット絵でどう表現するかという制約の中で産み出された工夫の数々…。

例えば『ロックマンX』の展示では、エックスのパーツごとの機能説明や、ボスの攻撃パターンが緻密な注釈とともに描かれていました。デジタル全盛の今だからこそ、当時の開発者が鉛筆一本で構築した「遊びのロジック」の凄みが伝わってきます。

エックスの手書き資料。周囲にはゼロやVAVA、他ボスキャラクターも含め多くのイラストが展示されています。 伝説の企画書たち©CAPCOM
「モンスターハンター」の資料も数多く展示されていました。あまり映してしまうと楽しみが減ってしまうので、ぜひ現地で読み込んでみてください! 伝説の企画書たち©CAPCOM

見るだけじゃない。カプコンの世界を「体感」する仕掛けの数々

展示の中には、「見る」ではなく、「聴く」「動く」「作る」といった体感型の展示も多数用意されていました。ここでは簡単な説明になりますが、これは実際に「体感」することに価値があるため、ぜひ直接触れて頂ければ幸いです。

実際にドット打ちの体験ができる”カプコンピクセルラボ”©CAPCOM
“フェイシャルトラッキングミラー”の体験コーナー。カメラの前に座るだけで自分の表情を読み取ってグラフィックに反映されるのは驚き。©CAPCOM

展示だけじゃない。会場ではテーマカフェや限定グッズの販売も!

展示スペースは前に前に進んでいく形で一周するタイプのスペースとなっているため、混雑しているスペースを飛ばしながら見学しても60分程度は必要になります。手書き資料に書かれている文章を読み込んだりしていると、もっともっと時間が必要になるでしょう。

展示の見学や様々な体験を通してお腹が空いたら、併設するCREATIVE MUSEUM TOKYO CAFEにコラボフードが多数ご用意されています!筆者は”【ロックマン】ロックマンVSイエローデビルカレー”を頂きましたが、やや辛めのブラックカレーにチキンの揚げ物が添えられており、満足感のある一品となっていました!

コラボフードの1品。【モンスターハンター】上手に焼けるかな?狩人飯 ©CAPCOM

会場には物販スペースも用意されており、中には手書き資料のイラストや説明書きをそのままグッズにしたもの販売されています。特に、「大カプコン展公式図録」には、本展全体での展示資料や各作品の設定資料の画像なども収録されており、ファンはもちろん、まだカプコン作品を知らない人でもしっかり楽しめる内容になっていたので、こちらもチェックしてみてください。

会場物販スペースにて販売されているオリジナルグッズたちも要チェックです! ©CAPCOM

「大カプコン展」が教えてくれた、ゲームという文化の”誇り”

「大カプコン展」は、過去を懐かしむだけでなく、これからの未来にさらにワクワクさせてくれる場所でした。展示の随所に込められた「次はどんな”楽しい”を作ろうか」という前向きな姿勢は、いちゲームファンとしての期待をしっかりと受け止めてくれているように感じました。

ゲームは今や単なる娯楽を超えて、私たちの思い出や人生の一部になっています。この展覧会で受け取った誇りや熱量は、会場を後にしたプレイヤーたちの心の中で、また新しいゲーム体験を楽しみに待つ力に変わっていくはずです。

もし皆さんの人生の中に、お気に入りのカプコン作品が一つでもあるなら、ぜひ足を運んでみてください。きっと、自分が好きだったゲームがもっと愛おしくなるはずです。

大カプコン展公式HPはこちら!

CAPCOMファン通信の創刊当時のイラスト。有名キャラクターたちが大集合している。
伝説の企画書たち©CAPCOM

つぶあん原理主義。ゲームは雑食。好きだけど上手くはない。
LoLのランクを回す勇気がでなくてARAMばっかりやってる。
最近はアーゴット・ムンド・チョ=ガスがマイブーム。

SCROLL TOP