2024年4月29日、神奈川県のぴあアリーナMMにて、RAGEが主催するオフラインイベント「RAGE VALORANT 2024 feat.VSPO!」が開催されました。本イベントは、ゲームに本気で取り組むメンバーが集まってesportsの良さを広げていく、次世代 Virtual esports Project「ぶいすぽっ!」から6名のメンバーが参加し、強敵3チームにBO1で挑むチャレンジイベントです。
参加した「ぶいすぽっ!」メンバーは、夢野 あかりさん(リーダー)、八雲 べにさん、白波 らむねさん、胡桃 のあさん、猫汰 つなさん、紡木 こかげさん。さらに、「ZETA DIVISION」所属のXQQさんをコーチに迎え、約1か月の練習期間を経てイベント本番に挑みました。強敵チームを相手に熱戦をくり広げ、盛り上がりを見せた試合模様や会場の様子をレポートします。
1か月の練習を経て、1マッチ目ではキャスターチームを圧倒
本イベントでは、3月25日に開催記念生配信が行われ、その後「ぶいすぽっ!」チームは、本番に向けた定期練習を行ってきました。さらに、それに加えて不定期練習も行い、本番直前の1週間では、ほぼ毎日活動が行われていたようです。
「ぶいすぽっ!」チームは、練習試合の時点でかなりの強敵と戦っており、プロチーム「ZETA DIVISION」の『VALORANT』アカデミー部門「ZETA DIVISION ACADEMY」とも対戦。アカデミーチームの圧倒的な実力を前に完敗してしまうなど、苦しい練習内容になったものの、XQQコーチによるサポートのもと練習を重ねてきました。
そして迎えた当日、イベントがスタートすると、会場は「ぶいすぽっ!」チームの活躍を応援するファンの声援に包まれます。観客はさまざまなグッズを身に着け、メッセージを書き込んだ応援ボードを掲げたり、メンバーカラーのペンライトを振ったりして、応援の気持ちをアピールしていました。
マッチ1は、公式大会「VALORANT Champions Tour」(VCT)のキャスターとして実況や解説を務める『VALORANT』キャスターチームとの対戦。メンバーは、蒼汁さん、ふり~ださん、yueさん、河野海樹さん、谷藤博美さんの5名です。
初戦とあって、試合前には両チームともに緊張感をのぞかせるコメントをしていました。しかし、試合が始まると「ぶいすぽっ!」チームは、緊張を感じさせない強気な撃ち合いでラウンド差を広げ、キャスターチームを圧倒。後半では、胡桃 のあさんがアウトローやオペレーターで見事なプレイを披露するなどして、1マッチ目のバインドを13-3で快勝しました。
追い上げを振り切り、ストリーマーチームにも勝利を獲得
続くマッチ2は、「ぶいすぽっ!」メンバーとの交流が深いストリーマーチームとの対戦です。メンバーは、トナカイトさん、鈴木ノリアキさん、ゆふなさん、ボドカさん、MOTHER3さんの5名。なかでも、MOTHER3さんは『VALORANT』の最高ランクであるレディアントの経験者で、より高いレベルでの戦いになることが予想されました。
マッチ2のスプリットでも、再び胡桃 のあさんが活躍を見せます。このイベントのために練習を重ねてきたというヨルを使い、オペレーターとアビリティの組み合わせで相手を翻弄。ついには、エース獲得という見せ場をつくります。勢いに乗る「ぶいすぽっ!」チームは、開幕から一気に7ラウンド連取でリードする展開となりました。
ストリーマーチームも負けじと流れをつかみ始めたところで、XQQコーチによるタイムアウト。短い時間のなかで的確な指示を出す、本格的なXQQコーチのVC(ボイスチャット)が会場にも公開されました。プロシーンにおいては、タイムアウト中のVCがリアルタイムに公開される機会はないため、なかなか貴重なシーンだといえます。
9-3での折り返しで後半を迎えると、ますますストリーマーチームは追い上げ、徐々にラウンド差を縮めていきます。しかし、「ぶいすぽっ!」チームはそれを振り切ることに成功。最終ラウンドでは、八雲 べにさんが巧みな駆け引きでクラッチプレイを決め、「ぶいすぽっ!」チームが13-9での勝利を獲得しました。
インターバル中にファンで賑わう、さまざまな会場内ブース
会場では、オフィシャルグッズやコラボフード&ドリンクの販売、イベントフォトパネルや「VSPO! GEAR」ゲーミングキーボード第2弾の展示、応援ボード記入コーナー、スポンサー企業によるブースなど、さまざまなコンテンツが展開されていました。
特に「ぶいすぽっ!」メンバーのパネルが用意された各ブースでは、多くのファンが推しのメンバーとの写真を撮るなどして、インターバル中にも楽しんでいる姿が見られました。なお、展示されていた「VSPO! GEAR」ゲーミングキーボードの個別の写真などは、記事最後にフォトギャラリーとしてまとめて掲載しています。
元プロチームに健闘する熱い試合に、会場も大盛り上がり
最終マッチの対戦相手は、元プロゲーマーチーム。世界大会の舞台を含め、さまざまなFPSゲームでプロ選手として活躍してきた実績を持つ、Clutch_Fiさん、SurugaMonkeyさん、うぉっかさん、ta1yoさん、adeさんの5名が強敵として立ちはだかります。
試合前には、Clutch_Fiさんがここまでの2マッチでの「ぶいすぽっ!」チームの活躍に触れ、「もう勝ってもいいでしょう」とコメント。続いてうぉっかさんも、「そろそろ勝っても大丈夫ですか?」と会場に問いかけます。これに対して観客は、思い切り戦ってほしいと言わんばかりに、肯定的な歓声を返していました。
マップは、サンセット。練習の内容を踏まえて、XQQコーチが「最も完成度が高いマップ」という理由から選択したマップです。試合が始まると、「ぶいすぽっ!」チームはリーダーの夢野 あかりさんが牽引するように、元プロゲーマーチームを相手に物怖じしない戦いぶりを見せます。練習量を感じさせるチームの連携力でラウンドを重ね、5-7での折り返しを迎えました。
食らいつく「ぶいすぽっ!」チームに対して、元プロゲーマーチームは個人技の高さを発揮し、SurugaMonkeyさんを筆頭に少人数戦でのクラッチプレイを連発。両チームの見せ場が続くなか、会場ではチームに関係なく、良いプレイが出るたびに歓声が上がり、大きな盛り上がりに包まれました。
最終的には、元プロゲーマーチームが13-9で勝利。「ぶいすぽっ!」チームにとっては、勝利には届かなかったものの、相手の実力を考えれば大健闘でしょう。圧倒されてもおかしくなかった相手に、非常に見応えのある試合をくり広げ、「ぶいすぽっ!」チームの努力と実力を証明する内容だったといえます。
試合後には、アフターパーティとお見送りでファンと交流
3マッチの試合後、会場ではアフターパーティを開催。ここまでの真剣勝負とは打って変わって、「ぶいすぽっ!」メンバーとストリーマーをシャッフルしたチームで、にぎやかなミニゲームが行われました。(このアフターパーティの配信アーカイブは、ABEMA PPVでのみ視聴可)
ミニゲームでは、観客が掲げるボードからお題を探し、5人が回答を合わせる「以心伝心ゲーム」や、客席に向けて3回の質問で該当者を絞っていく「激レアさんを探せ!ゲーム」、身振り手振りで決められたお題を伝える「ジェスチャーゲーム」を実施。会場のファンも参加しながら楽しめるコンテンツになっていました。
そして、イベント終了後には、「ぶいすぽっ!」メンバーやストリーマーが来場者をお見送り。「ぶいすぽっ!」メンバーにも、ファンの姿や声がしっかりと届いており、イベントの最後まで可能な限り来場者と交流できる工夫が凝らされていました。
なお、この日のイベントを終えた「ぶいすぽっ!」の八雲べにさんに、単独インタビューを行いました。インタビューでは、イベント本番や約1か月にわたる練習のなかで印象的だったことなど、さまざまなエピソードが語られています。チャンスがあれば「もっと強い相手に挑んでいきたい」とも語っており、今後のイベント開催に期待が寄せられます。
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